ルーターの調子が悪いときに「再起動すればいいよ」というのをよく聞きませんか?
「本当にそんなことして意味あるの?」って思いますよね。あまり再起動する理由については伝わっていないのが現実です。
また、ルーターを再起動するのにも注意点があって、それを知らないと再起動する意味がなくなってしまうことがあります。
この記事ではルーターを再起動する意味や、その際の注意点、さらにそれでもなおらないときの対処法について解説します。ぜひ最後まで御覧ください。
(アイキャッチ出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1843427?title=wifi%20%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC&searchId=2107986667)
この記事の流れについて
この記事ではまずはじめに、ルーターを再起動させる意味について解説します。後ほど詳しく解説しますが、ルーターを再起動する意味は次のようになっています。
- 機器内部の熱を放出させる
- アクセスログをなくして初期状態にする
- チャンネルを新たに割り振る
次に、再起動手順と、再起動する際の3つの注意点について説明します。
- 電源を落としてから時間を空けること
- アップデート中はそのまま待機すること
- 取扱説明書の指示を守ること
最後に、それでもルーターがなおらないときの対処法について説明します。
- 家電に邪魔されている可能性があるので周波数を5GHzにしてみる
- 接続可能台数を超えているので接続機器を減らす
- 寿命なので買い替える
ルーターを再起動する意味①
放熱させる理由は、電子部品が熱に弱いからです。機器を休ませるという意味ではWiFiルーターも例外ではありません。
機器内に熱がこもると、故障や内部の部品の劣化が起きます。劣化や故障を避けるために、発熱するような活発な動作が制限されてしまうのです。
再起動させて機器を休ませることによって、機器内部の熱を放出できます。
WiFiルーターへの負担も減り、制限された動作もなくなるので快適に利用できるでしょう。
ルーターを再起動する意味②
ルーターの調子がおかしいのは、アクセスログのたまりすぎが原因かもしれません。
アクセスログとは、WiFiルーターを経由してインターネットに接続するたびに記録される情報のことです。
長期間使い続けていると、溜まったログが原因でWiFiルーターの挙動が重くなってしまうのです。その結果、WiFiが繋がりにくくなったり、速度低下という現象が出てきます。
再起動させると溜まったアクセスログが無くなります。アクセスログがなくなることによって、ルーターの内部は初期状態になるのでWiFiが繋がりやすくなるのです。
ルーターを再起動する意味③
インターネットにアクセスする端末には、接続するためのチャンネルが自動的に割り当てられます。
WiFiルーターには複数の端末を繋げて使用することが多いですが、各々の端末が干渉し合わないように複数のチャンネルに割り振られているのです。
しかしチャンネル数は限られています。接続する端末が増えてくると重複したチャンネルで接続することになり、電波の干渉が起こってしまうのです。
電波の干渉が気になるときは、重複したチャンネルを解消させるために、再起動させましょう。再起動した際に、チャンネルが新たに割り振られるのでスムーズに通信することが可能です。
再起動手順
再起動手順は単純です。電源ボタンを長押しをしてボタンが消えるのを確認し、再びオンにするだけです。
ただ、古いルーターなどで電源ボタンが備えられていないルーターもあります。その場合は、電源コードを抜き差しして電源のオン・オフを切り替えましょう。
機種によっては再起動機能がツールとして用意されているものもあります。設定ツールから再起動させると、再起動手順を自動で行ってくれるので、その場にずっと居なくても確実に再起動を完了させることが可能です。
ルーターを再起動するときの注意点
再起動手順自体は上で見たようにいくつか再起動するときの注意点をお伝えします。
電源を落としてから時間を空けること
WiFiルーターの電源を落としたら、最低でも10分は時間を空けましょう。熱が原因で繋がらなくなっていた場合、その熱を放出するのに時間がかかるからです。
アップデート中はそのまま待機すること
Wi-Fiルーターにも、スマホのように自動アップデートが入ることがあります。その最中に電源を落としてしまうと、新しい不具合の原因になりかねません。
取扱説明書の指示を守ること
取扱説明書に再起動方法の指示や注意点が書かれている場合は、指示や注意点に従ってください。
機種によっては、ACアダプターだけでなくLANケーブルまで抜く必要があったり、抜く順番まで指定されていたりすることもあります。
再起動しても直らないときの原因と対処法①
再起動させても不安定なときは、電磁波を発する家電機器の影響を受けている可能性があります。
そのときは、WiFiの周波数を5GHzに変更してみましょう。5GHZの周波数が、Wi-Fi専用の電波であるため、ほかの家電が出す電波と干渉せず、安定的に通信を行うことができます。
ただし5GHzの電波は障害物に吸収されやすく、壁などがあると弱まりやすいので、遮蔽物がない環境で利用するようにしましょう。
5GHzに変更難しい場合はルーターの設定ツールで、手動でチャンネルを変更できます。取扱説明書をよく読んで、変更してみましょう。
再起動しても直らないときの原因と対処法②
WiFiルーターには、接続できる端末の数が決まっています。その接続可能台数を超えている場合、ルーターの調子がおかしくなってしまう場合があります。
ただ、機種によって最大接続台数は違います。所有するルーターのスペックを確認してみましょう。そして、最大接続台数を超えていた場合には、接続している機器を減らすようにしましょう。
接続している機器を減らすことはすぐにできますが、いずれまた上限を超えてしまう可能性があります。接続する機器が増えてしまう可能性を見越して、最大接続台数の多いルーターを購入してみるとよいでしょう。
再起動しても直らないときの原因と対処法③
上記の可能性を探っても原因が不明だった場合、ルーターが寿命を迎えているかもしれません。モデムの故障やLANケーブルが断線している可能性も考えられます。
長期間利用している人は、通信機器全般が寿命の可能性が高いのでルーターを含め思い切って通信機器を一新してしまうのも一つの方法です。
そんな「ルーターが寿命みたいだ」という方に、新しく買うべきおすすめのWi-Fiルーターを次にご紹介いたします。
ルーター買い替え
ルーターには大きく分けて据え置きルーターとモバイルルーターの2つの種類があるのですが、まずがその2種類のどちらがいいかを選びましょう。
- 据え置きルーター……同時接続可能な台数が多く、比較的通信速度が速い
- モバイルルーター……どこへでも持ち出せる
まずはこれら特徴からどちらのタイプがいいか選びましょう。それぞれでおすすめのルーターを1つずつ紹介しますので参考にしてみてください。
モバレコAir
モバレコAirは据え置きルーターになります。モバレコAirには次のような特長があります。
- 月額料金が1,970円~と安い
- 同時接続台数が64台と多い
同時接続台数が多いことが特徴なので、「接続端末が多すぎる」ことで不調になっている方にはおすすめのルーターです。
WiMAX WX06
WiMAX WX06はモバイルルーターになります。WiMAX WX06には次のような特長があります。
- 優れた繋がりやすさ
- 「ギガ放題プラン」を選べば実質無制限に使える
- 端末料金無料で利用可能
WiMAX WX06は、2.4GHz,5GHzの2種類のWiFi通信を同時に利用できるため、繋がりやすさで優れています。
ルーターの再起動に際して知っておくべきことについてまとめ
はじめに、ルーターを再起動する意味について3つ説明しました。
- 機器内部の熱を放出させる
- アクセスログをなくして初期状態にする
- チャンネルを新たに割り振る
また、再起動する手順について説明しました。機種によっても異なりますが、基本的には電源ボタンを消して、つけるだけでOKなことが多いです。しかし、その際に3つ注意点がありました。
- 電源を落としてから時間を空けること
- アップデート中はそのまま待機すること
- 取扱説明書の指示を守ること
また、それでもルーターがなおらないときの対処法について説明いたしました。
- 家電に邪魔されている可能性があるので周波数を5GHzにしてみる
- 接続可能台数を超えているので接続機器を減らす
- 寿命なので買い替える
ルーターを再起動させても、寿命が原因でなおらない場合は、買い替えの際のおすすめのルーターも紹介していますので、参考にしてみてください。