最近では当たり前に利用されている、格安SIMとはどのようなサービスかご存じでしょうか?格安SIMを利用すると月々の通信料を大手キャリアより安い金額で利用できます。
しかし、「格安SIMは通信速度が遅そう」「どんな仕組みで安くなっているのかわからないから怖い」と思っている人もいるのではないでしょうか?
確かに実際どんな仕組みかわからず、いざ使ってみて全く自分が想像していたものと違ったら大変ですよね。
そんな不安を抱えている人に今回は以下の内容をお伝えしていきます。
- そもそも格安SIMとは何なのか
- 格安SIMはなぜ安く利用できるのか
- 格安SIMを利用するメリット・デメリット
- 格安SIMを選ぶ際のポイント
- 格安SIMを契約する際の注意点
格安SIMについて全く知らなかった人でも簡単に理解できる内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/5157823?title=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%82%92%E8%A7%A6%E3%82%8B%E6%89%8B%E5%85%83&searchId=1747589782#)
格安SIMとは?
格安SIMと聞いても「そもそもSIMって何?」と思う人もいらっしゃるかもしれません。ここではSIMについての解説をしていきたいと思います。
- SIMについての簡単な解説
- 格安SIMについての簡単な解説
SIMについて簡単に解説
そもそも格安SIMの「SIM」というのは「SIMカード」のことを指しています。SIMカードはスマホの中に入っているICカードのことで、電話番号や利用者の情報などの情報が記録されたものです。
このSIMカードがスマホに入っていることで、電話機能やWi-Fiのない環境でもインターネットを使用できます。
格安SIMについて
格安SIMはauやdocomoなどの大手キャリアよりも安い料金で利用できるSIMのことです。
現在では複数の格安SIMを提供する会社があり、スマホの使用量に合わせて様々な格安SIMを使用できます。
格安SIMが格安な理由
格安SIM会社が大手キャリアよりも安い料金で通信サービスを提供できる理由は大手通信キャリアの回線を借りているからです。
格安SIMを提供している会社は、大手キャリアの回線を借りているため、設備や設備の増設などが必要なくコストを抑えた形で通信サービスを提供しています。
また、格安SIM会社はインターネット上のみで契約できる仕組みにして、全国に店舗を展開せずに店舗の建築にかかる費用や人件費を抑えている点も格安のサービスを提供できる理由です。
格安SIMの回線の速さについて
格安SIMと聞くと「回線が遅そうだから、イライラしそう」というイメージを持っている人も多いかと思います。
しかし、格安SIM会社は大手キャリアの回線を借りて通信サービスを提供しているため、基本的には大手キャリアと同じ速度での通信を行うことができます。
ただ、大手キャリアの回線を借りているため提供できる回線網が限られており、利用者の多い時間帯などでは通信が混雑してしまい、多少速度に影響が出てしまう場合もあります。
格安SIMのメリット
格安SIMの仕組みについてお伝えしたので、次に格安SIMを利用するメリットを2つお伝えします。
- 月々の通信料が驚くほど安い
- 契約期間の縛りが少ない
月々の料金が安い
やはり何といっても格安SIMは月々の通信料が安い点が魅力です。格安SIMは1か月3GBのデータ量を使う場合だと、大手キャリアと比べて月々半分~3分の1以下の通信料になります。
現在大手キャリアで月々の通信料を約5,000円支払っている場合、同じデータ容量を使用したとしても約2,500円以下で利用できるようになるということです。
年間、約25,000円~30,000円ほどは通信料を抑えることになります。抑えた分の費用でちょっとした贅沢をしてもいいかもしれませんね。
契約期間の縛りが緩い
これまで大手キャリアで契約をする場合、2年間の契約期間があるのが一般的でした。2年以内に解約することも可能ですが、解約料がかかってくるため、2年以内に解約しないことが当たり前だったかと思います。
しかし、格安SIMの場合、ほとんどが6か月から1年以内の契約期間となっているため、2年間使い続けなくてもよいという縛りの緩さが魅力です。
格安SIMのデメリット
メリットだけでなくデメリットもあるので、次に格安SIMのデメリットを2つお伝えします。
- 実際の店舗でサポートを受けられないものもある
- キャリアメールが使えない
実際の店舗でサポートを受けられないものもある
格安SIM会社の中にはできるだけ安い料金でサービスを提供するため、実際の店舗を全国に展開していない会社もあり、店頭でサポートを受けられない場合があります。
ですので、格安SIMを利用している際にわからないところが出てきた場合は、自分で調べながら問題を解決しなければならない場面が出てきます。
もちろん、チャットサポートや電話でのサポートもあるため、自分一人ですべてを解決しなければならないわけではありません。
ただ、ある程度は自分で調べながらわからない部分を解決できるようになっておいたほうが利用しやすいかと思います。
キャリアメールが使えない
大手キャリアをこれまで使用していた人であれば、「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」などのメールアドレスを使用していたかと思います。このメールアドレスをキャリアメールといいます。
しかし、格安SIMの場合はこのキャリアメールが使用できないため、これまでキャリアメールを使用していた人にとっては、多少使いづらさを感じてしまうかもしれないです。
ただ、現在は「Gmail」「Yahooメール」「iCloudメール」などの無料メールアドレスを利用することができるため、キャリアメールの代わりとして利用できます。
無料メールアドレスの登録は難しいものではないのですが、これまで利用したことがない人にとっては、多少難しいと感じてしまうかもしれません。
格安SIMを選ぶ際のポイントとは?
次に格安SIMを選ぶ際のポイントを3つお伝えしようと思います。どのように使用したいかによって変わってくる部分ですので、要チェックの項目です。
- 必要なデータ量はどのくらいか
- 通話機能が必要かどうか
- 通信回線はどこの大手キャリアの回線か
必要なデータ量がどのくらいか
基本的には現在利用しているデータ量を目安にどのプランで契約をするのか決めましょう。自分が現在利用しているキャリアのサポートページから確認をして、どのくらい利用しているのか確認ができます。
その際、直近だけだとその月だけたまたま多めにデータを利用している可能性や少なめに利用してる可能性があるので、過去数か月間で平均どのくらい利用しているのかを確認することが重要です。
もし、過去数か月間の確認方法がわからない場合は、利用しているキャリアに問い合わせてしっかりと確認しましょう。
確認ができたら、自分が利用しようと思っている格安SIM会社の中からできるだけ毎月のデータ量が余らないプランを選択することがおすすめです。
通話機能が必要かどうか
格安SIM会社のSIMはネットだけを利用したい人向けの「データ専用SIM」や通話もネットも利用できる「音声通話SIM」の2種類が選べるものがあります。
データ専用SIMの場合は通話機能を利用することはできない代わりに、大容量のデータを安い料金で利用することができるため、ネットだけを使いたい人はデータ専用SIMを選びましょう。
音声通話SIMの場合は通話機能もネット機能も利用できるため、仕事や生活をするうえで電話をする機会が多い人は音声通話SIMを選択したほうが良いです。
通信回線はどこの大手キャリアの回線か
通信回線がどこの大手キャリアの回線を借りているかを確認することも大事になってきます。
「docomo回線」「au回線」「SoftBank回線」と種類が分かれるのですが、利用する端末によっては格安SIMを使用できない場合があります。
詳しくは次で解説しているので、ぜひ読んでいただければと思います。
格安SIMを利用できない端末がある
大手キャリアから格安SIMに乗り換える際に注意してほしいのが、大手キャリアのスマホと回線が一致していないとSIMが使えない場合があるということです。
例えば、これまでdocomoのスマホを利用していた場合、SIMカードがdocomo回線専用のSIMカードになっています。
そのため、docomo回線ではないau回線の格安SIMで契約してしまった場合、基本的には利用できないということになります。
これは「SIMロック」といわれていてほかのキャリアに顧客が流出しないための措置です。
SIMロックとは?自分で解除すれば手数料なし!
大手キャリアのスマホは基本的にSIMロックがかかっているため、これまで使用していたキャリアの回線しか利用できないとお伝えしました。
しかし、このSIMロックを解除してほかのキャリアの回線を利用できる状態にする方法もあります。
SIMロックを解除する場合、自分が契約している大手キャリアに問い合わせて解除することもできるのですが、手数料が3,000円ほど必要な場合があるため自分で解除したほうが良いです。
Googleなどで「○○ SIMロック解除」(○○は現在使っているキャリア名)と検索すれば自分で解除する方法がわかるので、無駄に費用をかけたくない人は自分で解除することをおすすめします。
電話番号はそのままで格安SIMに乗り換えることもできる
「大手キャリアから格安SIMに乗り換える場合、電話番号も変更しないといけないの?」と思った人もいるかもしれませんがそこは安心していただいて大丈夫です。
MNP(携帯電話ナンバーポータビリティ)というサービスを利用すれば、今まで使用していた電話番号のまま格安SIMに乗り換えることが可能です。
現在利用しているキャリアに問い合わせるか、サポートページからMNPの手続きが行えます。
利用しているキャリアによっては、手数料がかかってくる場合もありますが、電話番号を変更したことによって仕事や生活に支障が出る場合は必要経費と考えましょう。
大手キャリアより安い通信料の格安SIMについてのまとめ
格安SIMは大手キャリアに比べて月額の通信費を安い料金で利用できるSIMです。
月々の料金を格安で提供するため、実際の店舗でサポートを受けられないといった部分もありますが、格安SIM会社に問い合わせれば丁寧にサポートしてもらえます。
実際に契約をする際は、SIMロックやMNPについても確認することを忘れないでくださいね。
大手キャリアから格安SIMに乗り換えれば年間で25,000円~30,000円ほどは通信費を節約できるので、なるべく通信費を抑えたい人はぜひ格安SIMを活用していきましょう。