「格安SIMとは何のこと?」「あんまりよくわかってないけど今さら聞けないかも」なんて思いをお持ちのあなた。友人などから「格安SIMすごい良いよ!」といった言葉を聞いたりしたら焦ってしまいますよね。
でもご安心ください。この記事で「格安SIMとは?」についてとそのメリット、格安SIMの選び方を簡単解説いたします。
「格安SIMのことがよくわからない」もしくは「携帯を安く使いたいけれどどうすればいいの?」というあなた、是非この記事を参考にしていただけたらと思います。携帯の使用料を安く抑えることができるかもですよ!
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22075522?)
はじめに「格安SIMとは?」
まずはじめに「格安SIMとは?」についてからお話していきます。
SIMカードとは?
SIMカードについてはご存知でしょうか?SIMカードについて先に簡単にご説明いたします。
SIMカードとは、あなたのスマホやタブレットに埋め込まれている電話番号や加入者情報が記録されているICカードのことを指します。
自身が契約している携帯電話会社(キャリア)から発行されるものとなっていて、SIMカードがなければ、各キャリアが提供している回線(5G、4G、LTE)を利用することができません。
これでは音声通話やデータ通信の必要なネットサーフィン等も行うことができません。要するにSIMカードがなければ、スマホ本体を持っていても電話やインターネットが使えないというわけです。
格安SIMとは?
そして肝心の格安SIMとは、大手通信キャリアではなく、他の会社やサービスが割安の価格で提供しているSIMカードを利用することを指していいます。
格安SIMと格安スマホの違いとは?
格安SIMの話を進める前に、格安SIMと格安スマホの違いについてお話しておきたいと思います。
「同じもので言い方変えてるだけなのか」「それとも全く違うものなのか」わからない方や混乱してしまう方もいると思いますので少しだけお話させてもらいます。
結論からいいますと、同じものだと思ってもらって問題ありません。
格安スマホについて
「格安スマホ」とは、厳密には低価格で販売されているスマートフォン本体のことを指します。
iPhoneやSONYのXperiaなどのスマートフォン本体は高額です。しかし、この他にも割安価格で販売されている機種も多くあります。
それらの低価格帯で販売されているスマートフォン本体のことを「格安スマホ」というわけです。
格安SIMについて
一方「格安SIM」は低価格で販売されているSIMカードのことをいいます。
低価格のSIMカードとあわせて、低価格のスマートフォン本体を販売している会社も多く、「格安SIM」が入っているスマホを「格安スマホ」と呼ぶのが一般的になっています。
また、格安SIMが入っているスマホのことを、そのまま「格安SIM」とも言ったりするので、同じものだと捉えてしまっても問題はないかと思います。
格安SIMの安さの理由とは?
「そもそも格安SIMはなぜ安いのでしょうか?」その理由をご存知ですか?
格安SIMを使っていてもよくわからないという方もきっといらっしゃるのではないかとも思いますが、大事なところだと思いますので、簡単に説明させていただきます。
自社回線を持っていない
格安SIMが安い理由は、自社の回線を持っていないからになります。大手通信キャリアは、アンテナや基地局を立てて自社の回線をつないでいます。
例えばauはauで自社の回線を全国につなぐなど、それぞれ自費で通信設備に投資をしています。大手通信キャリアでは、その通信設備を敷設して維持する分のコストが大きくかかることになります。
しかし格安SIMは回線を大手通信キャリアから借りていて、自社の回線を持っていません。
自社で通信設備を整える必要がなくなるため、その分のコストを抑えて通信費を安く提供することができるのです。
ショップを持たない
また携帯ショップなども設けていないため、テナント料や店舗の運営費、人件費といったコストも削減させることができているのです。
格安SIMのメリット
次は格安SIMのメリット、デメリットについてお話して生きます。
- 価格の安さ
- 料金プランが豊富にある
- 解約金がかからない
価格の安さ
まず一つ目は何よりもその安さです。一月の携帯料金は大体5,000円以上から10,000円未満、これくらいの方が多いでしょう。
しかし、格安SIMでは一月の携帯料金を基本的には月額およそ3,000円から5,000円の間に抑えることができます。
また、プランや使い方次第では1,000円から2,000円の間で抑えることも可能になります。
料金プランが豊富にある
メリットの二つ目は料金プランが豊富にあることです。データ容量ごとのプランが細かく提供されていて、例えばある会社ではデータ容量を1GB、2GB、3GB、5GB、7GB、9GBなどから選ぶことができます。
スマホでインターネットをほとんど使うことがないという方の場合には、1GBのプランを、また反対にスマホで動画やゲームをたくさん利用したいという方の場合は、大容量プランを選ぶといったことができます。
また格安SIMでは、大手通信キャリアのかけ放題プラン等だけでなく、自分に合った通話プランも自由に選ぶことができたりします。
このように料金プランが豊富に用意されているので、幅広い選択肢の中から自分にあったプランを選んで利用することでその分価格を抑えることができます。
解約金がかからない
大手通信キャリアは基本的に2年契約であり、2年未満で解約をすると違約金がかかることになります。
さらに、契約は自動更新されてしまうので、解約金なしの期間が過ぎると再び解約金が発生することになってしまいます。
一方、格安SIMでは、プランごとによって違約金自体がないものや、契約期間が6カ月で契約期間が過ぎれば解約しても違約金が発生しなかったりします。
そのため、格安SIMでは乗り換えもしやすくなるのが良いところです。
格安SIMのデメリット
- キャリアメールが使えない
- 通信速度が安定しない
キャリアメールが使えない
格安SIMのユーザーはキャリアメールを使うことができません。
キャリアメールとは、大手通信キャリアが提供している電子メールサービスです。具体的には、NTTドコモの「docomo.ne.jp」などのドメインを指します。
格安SIMではキャリアメールを使うことができないので、@gmail.com、@yahoo.co.jpなどのフリーメールを使用することになります。
キャリアメールを使うことができないと「キャリアメールで登録しないと利用できないサービス」を利用できなくなるということが考えられます。
通信速度が安定しない
格安SIMは、先ほどお話したように大手通信キャリアから回線設備を借りてサービスを提供しています。
大手通信キャリアと同じ回線を使用することにはなるのですが、格安SIMの提供会社ごとに借り受けているネットワーク帯域やユーザーの数によって、大手通信キャリアよりも通信速度が遅くなる場合があります。
また、利用者が増えて回線が混むような時間帯には、通信速度が安定しない場合もあります。
格安SIMへ乗り換えるには?
それでは、「格安SIMを利用したい」と思った場合にどうすればいいのか。ここも少しお話しておきます。格安SIMに乗り換えるには主にニつの方法が考えられます。
現在使用しているスマートフォン本体をそのまま使うか、スマートフォン本体を変えて格安SIM入りのスマートフォンを購入して契約するかの二つです。
スマートフォン本体を変える
スマートフォンごと乗り越える場合には、基本的な設定や手続きなどを格安SIMを提供している会社が行ってくれるので、簡単に乗り換えられることが良い点です。
格安SIMの提供会社がSIMカードとセットで格安スマホの販売を行っていることが多いです。
スマートフォン本体をそのまま使用する
現在使用しているスマートフォンをそのまま使いたい場合には、SIMロックの解除をする必要があります。
大手通信キャリアの場合は、基本的にSIMロックがかかっているので、解除の手続きが必要になります。これに関しては利用中の大手通信キャリアに手続きを依頼してもらうのが良いと思います。
また乗り換えの際に、現在の番号と同じ電話番号を使いたければ、MNP予約番号を発行してもらうことが必要になります。
MNPとは、携帯電話番号ポータビリティーのことを指し、現在の電話番号を引き継げるサービスになります。オンラインで発行してもらえるので、こちらの手続きも忘れずに行ってください。
おわりに「格安SIMとは?」簡単まとめ
この記事では、格安SIMとはどういうものなのか、またその安さの理由、そして格安SIMを利用するメリットとデメリットについてお話してきました。
格安SIMの安さの理由は、回線を借りている、店舗がないといった明確なものでした。格安SIMは「携帯の使用料をとにかく抑えたい」という方にはとてもおすすめできるものです。
メリットのところでお話しましたが、格安SIMの料金プランは自分がどれくらい使うかにあわせて選びやすいようにされているので、自分の使い方にあったもの、そしてより安いものを自分の判断で選ぶことができます。
あなたも自身の携帯をより安く使うために格安SIMへの乗り換えを検討してみませんか。