犬を飼い始めたはいいけれど、「いつからしつけたらいいんだろう?」「しつけってどんな事をしたらいいの?」こんな風に悩んだことありませんか?
私も子供の頃犬を飼っていましたが、きちんとしたしつけをしなかったので、人に飛び掛かる、リードを引っ張るなど、しつけのなっていない犬になってしまった経験があります。
あなたにはそんな経験をして欲しくないので、ここでは初心者向けの犬のしつけ方について紹介していきます。
しつけのやり方だけでなく、しつけの意味、注意点などもまとめましたので、ぜひ最後まで読んでいてください。
出典:https://www.pakutaso.com/20170354090post-10831.html
子犬のしつけ、いつからはじめる?
一般的に子犬のしつけに適した時期は生後2~3か月と言われています。
それより幼い時期の子犬では脳が未発達で、しつけをしても意味を理解できないからです。
しつけに適した時期は犬種や犬の個性によって変わってくるので、詳細が知りたければ獣医や専門家に聞くことも、1つの方法です。
もし、適切な時期を過ぎてしまっているのでしたら、なるべく早くしつけをはじめることをおススメします。
最初に教える、3つの基本のしつけ
しつけといってもいくつか種類がありますが、何事にも順序が必要です。きちんと手順をふまなければ、しつけの行き届いた愛犬にすることはできません。
ここでは最初にやるべきしつけを3つご紹介します。最低限これができていなければ、他のしつけをしようとしても難しいでしょう。
- 自分の名前を覚えてもらう
- アイコンタクトできるようにする
- トイレトレーニング
自分の名前を覚えてもらう
新しく迎えたその日から、家族全員で決めた名前で呼んであげましょう。
はじめは自分の名前だとわからないかもしれませんが、呼んだ際に振り向くなど反応した時は、たくさん褒めてあげましょう。そうしていくうちに、段々と自分の名前だと認識するようになります。
そこで気をつけないのは、複数の呼び名を使う事と、叱る時に名前を呼ぶことです。
複数呼び名があると、どれが自分の名前かわからなくなってしまいますし、呼ぶときにしかると「呼ばれる=叱られる」という認識になってしまうからです。叱る時は自分から犬に近寄って叱るようにしましょう。
アイコンタクトできるようにする
自分の名前に反応するようになったら「アイコンタクト」できるようにしていきましょう。
アイコンタクトできるようになることで、必要な時に飼い主に注目できるようになります。次のように教えていきましょう。
- 愛犬の方を見て、一度はっきり名前を呼ぶ(何回も呼ばない)
- こちらを見たり、駆け寄ってくるなどしたら褒める(目が合ったら成功)
トイレトレーニング
上記2つと並行して教えていきたいのがトイレトレーニングです。
迎えた初日に、まずはあらかじめ用意していたトイレの場所にそっと置きましょう。部屋の隅やゲージの中がおススメです。そうしておしっこができれば一安心です。
なぜかというと、トイレの場所と認識する目に家のどこかでおしっこしていまうと、残ったにおいが原因で同じ場所にしていまうこともあるからです。
もしそのタイミングでできなくても焦らなくても大丈夫です。おしっこのしそうなタイミングを見計らってトイレに連れて行くことを繰り返しましょう。
- 床のにおいを嗅いでいる時
- おちつきがなくそわそわしている時
- 寝起き、ご飯の後、遊んだ後は必ず
期間の目安は2~3週間です。うまくいかなくても焦らなくてもよいですが、失敗が続くようならトレーナーやブリーダーさんに相談してみるのもよいでしょう。
しつけのステップアップはいつから?
ステップアップの目安は子犬を迎えてから2~3週間後、環境に慣れてきた頃に行いましょう。
アイコンタクトがしっかりでき、信頼関係が築けてからがはじめる目安です。そうしたら次のしつけをしていきましょう。
体に触れられるのに慣れる
検診やお手入れなど、健康管理する際に触れられることに慣れていることも必要なしつけです。
最初は触れられても大丈夫なところから始め、徐々に苦手なところも触れるように鳴らしていきましょう。
- 背中や頭
- 足や耳、鼻の先。しっぽ
- 口の中
- (オスであれば性器)
口の中を触っても嫌がらなくなってきたら虫歯や歯周病予防のためにも歯磨きするようにしましょう。
ハウストレーニング
ハウストレーニングは、犬にいて欲しい時を覚えさせるしつけですが、犬にとって「安心・安全な場所」だと認識させるものでもあります。
できるようになれば、お出かけや災害時など、環境が変化したときにも待機できるようになるでしょう。
- ハウスとなる場所に慣れさせる
- おやつやおもちゃをハウスの中にいれる
- 中に入ったら「ハウス」と声掛けする
- 扉を閉めて、しばらくしてから扉を開ける
そのほかに教えておきたいしつけ
上記でお教えしたのは基本中の基本ですが、それだけではお散布などの外出は厳しいでしょう。できれば愛犬と様々な体験もしていきたいですよね?
そのほか、教えておきたい基本のしつけはこちらです。必ずしも必要でないものもありますが、教えておくことで活動の幅が広がるでしょう。
- おすわり、ふせ
- はなせ、ちょうだい
- 待て、おいで
- 甘噛みの禁止
- キッチンに入らないなどの家庭内のルール
教えておいて損はないので、愛犬と一緒にトライしてみてください。
どのしつけに対してですが、気をつけて欲しいのは「厳しく叱らないこと」です。しつけもコミュニケーションの一種ですので、信頼関係がなければうまくいきません。愛情を持って接しましょう。
いつから子犬のお散歩はできるのか
お散歩デビューするためには「まて」や「おいで」など、危険回避するためのコマンドができるようになっていないといけません。
外出中、もしかしたら首輪が外れてしまう事態も起こりえるので、できるようになってから散歩に行くようにしましょう。
また、帰宅後は室内に入る為に足の裏を拭くことになるので、事前にこの作業に慣れることも大切です。慣れないうちは2人かがりでふく、おやつなどで気を逸らすなどの対策をとるとやりやすいでしょう。
愛犬を守るためにもしつけをする必要がある
ここまではしつけのやり方、内容を紹介してきました。では、どうしてしつけは必要なのでしょうか?自分が楽をしたいから?よそで迷惑かけないようにするため?
しつけはペットが人間社会で幸せに暮らしていくためマナーを学ぶことです。そのためには飼い主自身も学ぶ必要があります。
しつけのされていないペットは噛みつきや無駄吠え、物を壊すなどの問題行動を起こします。また、人に怪我させた場合は損害賠償を飼い主が負う事になりますし、死亡させた場合は殺処分になることがほとんどです。
自らがしつけの必要性を理解し、モラルや道徳観を持つ飼い主になることで、ペットも飼い主自身も社会の中で幸せに暮らしていけるのです。
しつけがうまくいかないと感じたら
しつけをしていると、どうしてもうまくいかない場面はでくるはずです。
もちろん、犬の個性もあるので順調にいくとは限りませんが、もしかしたらしつけの仕方が間違っているかもしれません。しつけの際には次の3つに注意してください。
- 長々と叱らない
- トイレの最中や、名前を呼んで直ぐは叱らない
- 指示する言葉を統一する
長々と叱らない
しつけは1~3分ほどで終わらせましょう。サクッと終わらせてしまう方が愛犬にとってもストレスがかかりません。
トイレの最中や、名前を呼んで直ぐは叱らない
最初のしつけのところでも触れましたが、トイレも名前も覚えて欲しいしつけです。
直後にしかることでトイレや名前を嫌うようになったり、言うことも聞かなくなる可能性があるのでやめましょう。
指示する言葉を統一する
覚えて欲しい指示する言葉は変えず、統一するようにしましょう。
「ハウス」や「お家」など毎回違うと混乱してしまい、しっかりと覚えてもらうことができません。結果、うまくしつけができない原因になります。
それでもうまくいかない場合は専門家や獣医師に相談し、しつけの仕方を聞いたり、場合によってはしつけそのものをお願いするのもよいでしょう。
【まとめ】子犬をいつからしつけるべきか
子犬のならば生まれてから2~3週間後が「社会化期」と考えられており、しつけをはじめるのに丁度よい時期です。
まずは自分の名前を憶えてもらい、アイコンタクトを取れるようになりましょう。環境になれたら次のステップにすすめます。
しつけは、犬と飼い主が信頼関係を築けてできるようになるものなので、愛情をもって接することを心掛けてください。また、犬の個性もあるので焦らず続けていきましょう。
どうしてもうまくいかない場合は専門家やブリーダー、獣医師などに相談するのも1つの方法です。