登山服は普段の服と素材が違うため、洗い方がわからないとお悩みではありませんか?しかも登山で疲れているのにも関わらず、登山用品をきれいにするのは本当に大変ですよね。
この記事では登山で汚れてしまった登山服や登山靴などの洗い方や、保存方法をご紹介しています。この記事の内容を実践すれば登山服を長くきれいに使えるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/25296340#goog_rewarded
登山服の洗い方【アウター編】
登山服の中で汚れがなさそうなアウターもきちんと洗濯すれば長く着ることができます。ここではアウターを洗う手順をご紹介いたします。
- スタッフバックに入れている場合は出しておく
- アウターの洗濯表示を確認する
- アウターの洗濯表示通りに干す
スタッフバックに入れている場合は出しておく
登山途中で体温が熱くなりアウターを脱いでしまうこともあるでしょう。しかし、アウターをそのままスタッフバックに入れっぱなしにしてはいけません。
帰宅したらアウターは必ずスタッフバックから出して、ハンガーにかけておきましょう。
スタッフバックとは、登山用品を小分けに収納してくれるバックインバックです。防水性に優れ、様々なサイズが展開されています。
アウターの洗濯表示を確認する
アウターの洗濯表示を確認してください。アウターは使用している素材や搭載している機能によって洗濯方法が違うことが多くあります。補足事項も必ず確認しましょう。
洗濯表示がわからない場合は、消費者庁に掲載されている画像がわかりやすいかと思います。是非一度覗いてみてください。
アウターの洗濯表示通りに干す
洗濯表示通りに洗濯したら、洗濯表示通りに干してあげましょう。ほとんどの商品が風通しのいい場所で陰干しすること推奨しています。
長期間登山する場合などは汗を吸ったアウターを持ち歩くことになります。汗を吸ったアウターを保管すると雑菌が繁殖するため、一度洗濯し洗い流したと思っても実は雑菌が残っていることが多いのです。
そんなしつこい臭い戻りにはつけ置き洗いがおすすめです。洗剤は市販のもので大丈夫ですが、それでも取れない場合は「Rinenna」という洗剤がおすすめです。
登山服の洗い方【登山靴編】
ここでは登山靴の洗い方をご説明します。登山靴は一番よく汚れる登山服ですので、しっかりと洗いましょう。
- 靴の内外の異物を取り除く
- 登山靴を乾燥させる
- 外側の汚れを落とす
- 防水スプレーをかける
靴の内外の異物を取り除く
登山靴の靴ひもを外し、中敷きも外します。登山靴内に砂利などが残ったまま再度使用すると、砂利によって摩擦が生じ登山靴の内部が傷んでしまいます。
また、登山靴のソールに挟まった小石や土などもきちんと取り除いておきましょう。
登山靴を乾燥させる
登山靴の異物を取り除いたら、今度はしっかりと乾燥させます。乾燥させることで登山中にかいた足裏の汗も蒸発し、登山靴についた泥汚れも乾燥し落としやすくなります。
外側の汚れを落とす
登山靴をしっかりと乾燥させたことによって、泥汚れが落としやすくなっています。柔らかなブラシなどで登山靴の表面の汚れを落としましょう。
また、ブラシでとれないようなしつこい汚れがある場合は水洗いをし、風通しのいい場所で陰干しをします。
防水スプレーをかける
登山靴がしっかりと乾いたら、防水スプレーをかけて仕上げましょう。防水スプレーをかけることによって登山靴が長持ちします。
登山服の洗い方【レインウェア(雨具)編】
登山には急な天候変化がつきものです。ある時はレインウェア(雨具)を使用する場合もあるでしょう。ここではレインウェア(雨具)の洗濯方法をご紹介します。
- ブラシで汚れを落とす
- 洗濯ネットに入れる
- アイロンをかける
ブラシで汚れを落とす
レインウェアも洗濯機に入れることができますが、まずはレインウェアについた土埃や泥を落としましょう。
柔らかいブラシでレインウェアの汚れを落とします。それでも取れないような泥汚れには洗剤を付けた柔らかい布で軽くこするといいでしょう。
洗濯ネットに入れる
洗濯表示を確認し、洗濯できるものであれば洗濯ネットに入れて洗濯機で洗いましょう。
その際、必ずファスナーを閉めておきます。また、洗濯ネットに入れずにレインウェアを洗濯してしまうと洗濯機が壊れる原因になりますので、必ず洗濯ネットに入れるようにしましょう。
アイロンをかける
レインウェアの洗濯が終わり、日陰の風通しのいい場所で乾燥させたら、最後にアイロンをかけましょう。
「レインウェアなのにアイロン?」と思われるかもしれませんが、レインウェアにアイロンを当てることによって撥水効果が全然違うのです。
アイロンをかける場合は、当て布をしてアイロンをかけましょう。また、アイロンが無い場合は乾燥機にかけてもOKです。
登山服の洗い方【バックパック(ザック)編】
登山には様々なグッズが必要不可欠。その登山グッズを収納しているバックパックも地面に置いたりして結構汚れています。こちらではそのバックパックの洗い方をご紹介します。
- バックパックを乾燥させる
- 泥や砂の汚れを落とす
- バックパックの汚れがひどい場合は丸洗い!
- バックパックを陰干しする
バックパックを乾燥させる
バックパックも汗を吸収していたり、雨や土で汚れています。まずはしっかりと乾燥させましょう。乾燥させる際は以下のような商品を使用する良いでしょう。
泥や砂の汚れを落とす
バックパックをしっかりと乾燥させたら、柔らかいブラシで落とします。目立つ汚れには中性洗剤を使い濡れた布で拭き取ります。
バックパックの汚れがひどい場合は丸洗い!
バックパックがひどく汚れてしまったり、汗の臭いが結構する場合はバックパックを丸洗いするのも効果的です。
ただしバックパックは洗濯禁止の場合があるので洗濯表示を必ず確認しましょう。
洗濯する場合は中性洗剤で押し洗いをします。押し洗いをする際は外せるパーツがあれば外して洗いましょう。
バックパックを陰干しする
バックパックの汚れを落としたら、風通しのいいところで陰干ししましょう。しっかりと乾燥させたら、仕上げに防水スプレーをかけるといいでしょう。
登山服の保管方法【アウター編】
直射日光や高温多湿を避け、ハンガーにつるして保管するようにしましょう。そうすることでアウターの型崩れやカビの発生を防ぐことができます。
また、撥水機能のあるアウターの場合は防水スプレーをかけてから保管すると撥水機能が長持ちします。
そしてダウンなどの羽毛が入っている服の場合はゆったりとした空間で保管するようにしましょう。スタッフバックなどに入れて保管してしまうと保温性能が落ちてしまいます。
登山服の保管方法【登山靴編】
アウターと同様に、登山靴の場合も直射日光や高温多湿な場所での保管は避け、風通しのいい場所に保管します。
登山靴を購入したときの箱に入れて保管したくなる気持ちもわかりますが、カビが生える原因にもなりますので止めておきましょう。
どうしても収納するスペースが無くて登山靴を箱に入れて保管したい場合は、使わない時でも時々箱から出して乾燥させることをおすすめします。
また、手入れが面倒だからといって登山靴が汚れたまま防水スプレーをかけることは、むしろ汚れの定着を促進してしまいます。
登山服の保管方法【レインウェア(雨具)編】
レインウェアもスタッフバックに入れて保管したくなるでしょうが、その保管方法はNGです。
折りたたんだままレインウェアを保管すると折り目のところから生地が傷んでしまい、長く愛用することができなくなります。
レインウェアもアウターと同様にハンガーにかけて保管するのがいいでしょう。その際、直射日光や高温多湿の場所に保管せずに除湿剤を置いたクローゼットの中に保管することをおすすめします。
登山服の保管方法【バックパック(ザック)編】
こちらも他の登山服と同様に高温多湿を避けて保管しましょう。また、保管する場合はバックハンガーなどを使って保管するのがベターです。
「バックハンガーは場所をとるし、クローゼットの中にしか保管場所がない!」という場合はクローゼットの中に除湿剤を置いておきましょう。
そして、たまにでいいのでクローゼットからバックパックを出して、風通しのいい場所につるしておくと長く愛用することができます。
洗い方が簡単な登山用品をご紹介
【登山靴】マウンテンクルーザー600
登山で一番汚れるのが登山靴です。そこでおすすめなのがモンベルの「マウンテンクルーザー600」です。
軽量で柔らかく、洗い方も汚れ落としと乾燥のみで簡単にお手入れすることができます。下記の公式サイトで購入できます。
【バックパック】テルス35
ザノースフェイスの「テルス35」も通気性が高いためおすすめです。また、レインカバーも内蔵しているため汚れにくいです。
登山服は洗い方次第で長く愛用することができる!
登山服の洗い方をご紹介しました。ブラシで土汚れを落としたり、洗濯表示通りに洗濯したり、しっかり乾燥させたり、どれも思ったより難しくはないと思います。
どの登山服も共通していることは「汚れを早く落とす」「風通しのいい日陰で乾燥させる」ことです。
登山後は疲れていて荷物を片付けるのが面倒と思われるかもしれませんが、次回の登山のためにも、そして長く登山用品を愛用するためにもできるだけ早くきれいにして保管しましょう。