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カバンにカビが!3つの素材別の除去方法と再発防止策を解説

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カバンにカビが生えてしまったらショックですよね。しかしカビが生えることは、季節や環境にもよりますが、意外とよくある事なのです。

この記事では、カバンにカビが生えてしまった時のカビ取り方法や再びカビを生えさせないための対策を紹介します。素材やカビの程度によっては、自分でカビの除去ができるかもしれませんので、お試しください。

アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23577606#goog_rewarded

本当にカビなのか見分けよう

カバンにカビみたいなものがあっても、ホコリやただの汚れのようにも見えますよね。まずは本当にカビなのかどうか見分けましょう。カバンに生えやすいカビは大きく2種類あります。

カバンに生えやすいカビ
  • 白カビ
  • 黒カビ

白カビは文字通り白く、ポツポツと斑点状でフワフワとしているのが特徴です。カビ臭い事が多いのも白カビです。白カビは表面だけに生えている場合が多く、対処がしやすいと言えます。

一方の黒カビは、見た目は黒っぽくポツポツとしています。カビが根を張っている事が多く、対処が難しい場合も多いです。

また皮製品限定でカビではないけれど似ている「スピュー」というものがあります。これは革の表面に塩分や油分が浮き出たものです。どちらも白っぽいですが、上記の白カビのようにフワフワではありません。

このような塩分によるソルトスピューは濡れた後に現れやすいです。これは濡らした布で優しく拭き取って陰干しで乾かしましょう。

ファットスピューは気温の低い時によく見られますが、暖かくなればほぼ自然に消えます。すぐに落としたい時は、軽く温めて柔らかくなったところでタオルで拭き取るか、ドライクリーニングをするのも効果的です。

カビが生える原因は?

カバンだけでなく、色んな場所や物に生えてしまうカビ。なぜカビは生えてしまうのでしょうか。カビが生えやすい原因をまとめました。

カビが生える4つの原因
  • 温度
  • 湿度
  • 栄養
  • 酸素

カビが生えやすくなるのは、温度が2030湿度が60%以上の環境です。初夏ごろから徐々に生えやすくなります。梅雨から夏頃は湿度も著しく高くなるので特に注意が必要です。

食べ物・タンパク質・油分・ダニなどの汚れはカビの栄養源になるので、カバンに汚れがついたままの状態は避けたいものです。カビは好気性の微生物なので、酸素がある事もカビ発生の条件となります。

カビを放置しておいたらどうなる?

カバンなどに生えたカビを放置するとどうなるのでしょうか。「温度や湿度を変えたり、風通しの良いところなら消えるかも?」と思うかもしれません。しかし残念ながらカビは一度生えると、徐々に広がってしまいます。

カビの生えたカバンを放置するとダメな理由2つ
  • 健康被害
  • 住宅被害

一度カビが生えると、カバンなどの生地の中にカビの胞子が入り込んで根を張っている状態なので、そのままにしてなくなることはありません。

カビが広がると、健康被害が起こりえます。カビの胞子を吸い込んでしまい、呼吸器系の症状やアレルギー症状が出やすいため放置してはいけません。

体以外では、家自体にカビが広がる可能性があります。カビの生えたカバンなどの置き場所によっては、押し入れや壁にカビが広がり、最悪の場合リフォームが必要になる場合もあります。

カバンであっても、カビの放置はダメです。早めに対処しましょう!

布カバンのカビ取り方法

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3701813#goog_rewarded

カバンのカビは素材ごとに対処法が異なります。まずは布カバン、キャンバス生地のカバンの対処法です。布カバンは、繊維に汚れが入りやすく生地の糊付けもあり、カビが発生しやすいのが特徴です。

布カバンのカビの取り方3通り
  • アルコール
  • 酸素系漂白剤
  • (塩素系漂白剤)

白カビであれば、固く絞った濡れ布巾で抜き取り、消毒用アルコールをかけて天日干しにしましょう。白カビはこれで概ね除去できる場合が多いでしょう。

黒カビの場合は、洗濯可能なものなら酸素系漂白剤で30分〜2時間つけ置きします。30分ごとにカビの落ち具合を確認し、落ちていたらよくすすいで水気をきり天日干しで乾かしましょう。

酸素系漂白剤は40〜60度のお湯2リットルに15g程度加えましょう

最終手段として塩素系漂白剤を使う方法もあります。しかし塩素系漂白剤は色落ちするため使えるのは白い生地限定です。また生地を傷めやすいので、高価なカバンであれば白い生地であっても避けましょう。

ナイロン生地のカバンのカビ取り方法

次はナイロン生地のカバンのカビ取り方法です。布生地と共通する点が多いですが、若干除去しやすいでしょう。

ナイロン生地のカバンのカビ取り方2通り
  • アルコール
  • 酸素系漂白剤

白カビは布カバンと同様に、固く絞った濡れ布巾で拭き取ります。消毒用アルコールはカバンの端に少量つけ、色落ちがないかテストしましょう。アルコールを使った後は天日干しで更に殺菌することをおすすめします。

アルコールで除去できなければ、布カバンと同様に酸素系漂白剤を使用した方法でカビ取りを試してみましょう。

革製カバンのカビ取り方法

出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/1936848/

最後に革製カバンのカビ取り方法です。革製カバンは布・ナイロンと異なり、若干扱いが特殊です。カバンそのものが高価な場合が多いので、より慎重にカビ取りをしましょう。

革製カバンのカビ取り方2通り
  • 天日干し
  • アルコール

革製カバンも同様に、固く絞った濡れ布巾でカビを拭き取り、天日干しをします。革はデリケートなので、まずは紫外線による殺菌作用でカビが取れないか試してみましょう。

天日干しのみでダメなら消毒用アルコールを使用しましょう。使用前に色落ちがないか端でチェックしてください。

革カバンで特徴的なメンテナンス用品に保湿クリームがあります。天日干し・アルコールどちらのカビ取り後も、カバンの革の種類に合う保湿クリームを塗り、乾拭きしてください。

専門のクリーニング業者に依頼するという選択肢も

上記のカビ取り方法を試しても除去できなかったら、専門のクリーニング業者に依頼するのも1つの方法です。オススメの宅配クリーニングを依頼できる2サイトを紹介します。

費用はかかりますが、思い入れのあるカバンやブランド品などであれば、検討してみても良いのではないでしょうか?

協和クリーニング

協和クリーニングは、カバン・バッグ・革の宅配クリーニング専門店です。1点から集荷可能・送料無料なので利用しやすいのが特徴です。「素材」と「ブランド品か否か」で料金が変わります。

素材 クリーニング クリーニング+シミ抜き+色修正
(ノーブランド)キャンバス・ナイロン 11,800円 16,800円
  (ノーブランド)  革 14,800円 19,800円
  (ブランド)キャンバス・ナイロン 16,800円 22,800円
  (ブランド)      革 18,800円 24,800円


カビ取りはシミ抜きに該当するので「クリーニング+シミ抜き+色修正」の料金となります。期間は3~8週間が目安です。

カバンのサイズは(縦・横・高さの合計)80cmを超えると追加料金となります。詳しくはHPの見積もりからご相談ください。

協和クリーニング

靴専科

靴専科は、靴・カバン・革製品の修理やクリーニング専門店です。カバンはサイズによって料金がかなり異なるため、自分のカバンのサイズと合わせて料金表を見てみましょう。サイズは3辺計測(高さ+幅+マチ)です。

サイズ スエード エナメル
SS

(35cm以下)

黒色:3,300円

その他:4,400円

黒色:4,400円

その他:5,500円

黒色:4,400円

その他:5,500円

3,300円
S

(60cm以下)

黒色:5,500円

その他:6,600円

黒色:5,500円

その他:7,700円

黒色:5,500円

その他:7,700円

5,500円
M

(80cm以下)

黒色:6,600円

その他:7,700円

黒色:7,700円

その他:8,800円

黒色:7,700円

その他:8,800円

6,600円
L

(95cm以下)

黒色:7,700円

その他:8,800円

黒色:8,800円

その他:9,900円

黒色:8,800円

その他:9,900円

7,700円
LL

(95cm超)

黒色:8,800円

その他:9,900円

黒色:9,900円

その他:11,000円

黒色:9,900円

その他:11,000円

8,800円

カビ取りの場合はオプションの「カビ取り&防カビコーティング」が必要なので+2200円かかります。期間の目安は2週間〜1ヶ月程度です。

宅配クリーニングは可能ですが、送料は利用者負担となり、返送時に代引きでの支払いとなります。総費用=発送時の送料+返送時にサービス料金+送料+代引き手数料

靴専科

カビを生えさせないカバンのお手入れ方法

上記の方法でカビを除去できたとしても、これまでと同様にカバンを扱っていてはまたカビが生える可能性が高いです。もう2度とカビを生やさないためにお手入れ方法を変えていきましょう。

カビを予防するお手入れ方法

  • 収納
  • 汚れ対策・中身を出す
  • 乾燥・防水スプレー
  • カバンの中に新聞紙を入れる
  • 時々点検する

カバンの収納方法を見直しましょう。吊り下げ収納か革製カバンなら不織布に入れ、通気をよくする必要があります。またクローゼットや押入れに入れるのであれば、除湿剤などを置きましょう。

カバンそのものの汚れを落としたり、休日など定期的に中身を全部出してカバンを綺麗に保ちましょう。布製やナイロン製カバンで丸洗いできるタイプなら洗う事もオススメです。

湿度が高いとカビの原因となるため、濡れたらすぐ拭きましょう。防水スプレーの使用も有効です。革製カバンであれば、カバンの中に新聞紙を丸めて入れておくと、乾燥だけでなく型崩れ防止にもなります。

時々カバンを点検する事もオススメです。日常使いのカバンは休日に、特別な日用のカバンも年に数回はメンテナンスをしてあげましょう。収納してあるカバンを出して通気するだけでも良いお手入れになりますよ。

カビ取りのカバン以外の応用方法

出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/1021816/

この記事では、カバンの素材別カビ取り方法を紹介しましたが、これはカバン以外でも使える方法です。

カバン以外だと、服・靴・財布などでも収納したままでカビが生えてしまったというのはよくある事です。生えた時の対処法とカビが生えないための予防策を知っておくと、カバン以外でも応用がききます。

これを機に家にあるカバン以外の物、服・財布・靴なども一度チェックしてみることをおすすめします。もしカビがあっても、捨ててしまう前に上記の方法を一度試してみると良いでしょう。

まとめ。カバンにカビが生えたら、除去方法を試してみよう

この記事では、カバンのカビの取り方・発生する原因・予防法をまとめました。

まとめ。カバンにカビが生えてしまったら
  • まずカビかどうかを見分ける
  • カバンの素材に合わせてカビ取りができないか試してみる
  • 難しければ、クリーニングを依頼するのも1つの手段
  • カビの再発予防をできるだけしよう
  • カバン以外でもカビ取りは応用できる

カバンのカビは自分で除去できる場合もあります。それでも難しい場合や高価なカバンであれば、専門のクリーニング業者に依頼するのも良いでしょう。

カビを除去できたら再発予防に努め、お気に入りのカバンを長く愛用できるように環境やお手入れを見直してみてはいかがでしょうか?

ABOUT ME
なつ
フルタイム会社員です。家事育児しながら、雑記ブログを運営しています。