「職場に行くのがすごく辛くて、退職も視野に入れている。」「うつで仕事を辞めたいけれど今後の不安が付きまとって仕方がない」と頭を抱えてはいませんか?
このご時世、精神的にも肉体的にも病んでしまうことも珍しくないので、仕事を続けることは大変ですよね。
この記事では、うつ病で退職を考えているけれど、具体的にどうすればいいかわからず動けなかったり、退職した後どうしたらいいのか。
そんな疑問を解決するための参考になる情報を紹介しております。ぜひ、最後までご覧ください。
出典元:https://www.pakutaso.com/20220357070post-39337.html
うつ病で苦しむあなたに意識しておいてほしいこと
うつ病は、厄介なことに完治するまでには時間がかかったり、場合によっては非常に長引いたりすることも珍しくありません。
個人的には、程度にもよりますが、一度治療に専念するために、休職・もしくは退職をして治療に専念することを推奨いたします。
もしかしたら、仕事的に休んでいる場合じゃないと思っているかもしれません。しかし、そんな人ほど、休むべきです。
執筆している私もうつ病を経験しているのですが、現在はある程度回復して、仕事に打ち込んでいます。あの時は、休んで本当に良かったと声を大にして言えます。
まずは休職できるか確認後に退職を判断するのがおすすめ
退職をすると決めたとしても、まずはワンクッション置く意味でも休職してから本当に退職するかどうかを自分に問いかけてみましょう。
それぞれ後述しますが、退職する3つの理由の整理し、時間をゆっくりかけて考え、うつ病をしっかりと治すことを念頭に置いて、過去の自分を振り返ってみましょう。
なお、休職の待遇については、会社によってそれぞれ違うので、事前に会社に確認を取ってみましょう。
そして、休職が可能であれば、じっくりと本当に退職していいのかどうかをしっかり思考をまとめた上で考えてみましょう。
うつ病で休職・退職する理由を頭の中で整理しておこう
うつで苦しむ人が意識したいことと、退職前に休職というワンクッション置くという手段を伝えたところで、うつ病で退職することを判断する前に、なぜ退職したいのかを明確にするといいでしょう。
ただ、注意したいことは、うつ病によって正常な判断ができない状況もあるので、くれぐれも慎重に、医師と相談しながら決めましょう。
そして、以下の退職する3つの理由をリストにしてみたので、自分がどれに当てはまるのか確認しておきましょう。
- 人間関係
- 給料が納得いかない
- 長時間勤務などの労働環境
人間関係
ある種、仕事と人間関係は、仕事をすることにおいて一番重要かもしれません。この、人間関係が上手くいっていない場合、退職を検討することも念頭に置きましょう。
仕事と人間関係は、切っても切り離せない問題なので、特に長く勤めていて人間関係が合わない職場では、退職を視野に入れるのもありです。
給料が納得いかない
生活する上では、モチベーション向上のために、給料は非常に重要となります。
あまりにも、給料が低すぎる場合、生活面の不安、精神的なゆとりが無くなったりするため、退職を考える要素の一つです。
長時間勤務などの労働環境
長時間労働などの、労働環境が整備されていない状況だと精神的にも身体的にも負担が大きくかかってしまい、最終的にうつが発病、もしくは症状悪化につながります。
特に、終電近くの満員電車に揺られ、体調を崩してうつ病に発症するという悪循環に陥る人もメディアで取り上げられたりしております。
こういった背景から、長時間労働や環境に関しても退職理由の一つではないか確認しましょう。
うつ病で本当に退職すべきなのかタイミングを見極めよう
退職後に後悔しないためにも、たくさん時間をかけて、焦らずゆっくり判断していきましょう。
よくある間違いが、退職したい気持ちは一時的なものだったりすることです。今一度、冷静になって退職理由の洗い出しや改善法を試してみましょう。
体調を第一に優先して、退職後どうしたいのかを考えていくことを考えてみることです。そうすれば、退職後、後悔することも減ってくると思います。
なお、ベストな選択を取って退職したとしても、今後の人生で、後悔する可能性は決してゼロではないことを念頭に置いておきましょう。では、次の項目で退職するまでの手続きに関してお伝えします。
うつで退職するまでの手続き
この見出しでは、退職するまでにどうしたらいいのかを綴っています。以下の4つの流れを押さえれば、失敗しないで退職ができる可能性が上がります。
- 上司に退職の旨を伝える
- 有給休暇をしっかり使っておく
- 社会保険の手続きの準備をしておく
- 離職票の交付を依頼する
上司に退職の旨を伝える
一般的には、1対1で他に誰もいない場で話し合うことになります。うつになった原因で、上司のハラスメントなどの思い当たる節がある場合は、1対1の状況を避けましょう。
人事の方やさらに上の立場の人に仲介してもらえるよう、アポイントをあらかじめ取ったりと工夫してみましょう。
人によっては、上司や主任などの同席のもと、業務の引き継ぎや有給休暇の消化のためのスケジュールを話されることになりますが、基本的には退職届を受理された時点で退職が確定します。
有給休暇をしっかり使っておく
退職届が受理されたら、あとは有給休暇の消化に入ることが自然な流れになります。
うつの程度にもよりますが、引き継ぎ業務がままならない場合もあります。申し訳なさを感じるかもしれませんが、欠員による調整は管理職、もしくは、人事担当者の仕事でもあるので、気負わないようにしましょう。
その後は、体調の回復を最優先事項にしてください。また、有給休暇に入る前に、退職手続きのやり取りをする人事担当者の連絡先を忘れずメモしておきましょう。
在籍中や退職後も、社会保険の切り替え手続きなど、場合によっては、必要書類の発行の依頼の手続きをする必要があります。
社会保険の手続きの準備をしておく
有給消化の時期から退職日までの間は、人事の担当者とのやりとりが増え、健康保険や厚生年金などの社会保険の手続きが始まります。
なお、退職後の社会保険について、こちらから聞かないと詳しく教えてもらえない可能性もあります。そのような状況に備えてこちらからある程度調べておく必要もでてきます。
「退職後の保険がどうなっていくのか?」という疑問があると思います。
おそらく、以下のいずれか3つに該当すると思いますが、保険料や給付内容を考慮してどれが一番いいのか決めましょう。
- 退職後の健康保険は国民健康保険なのかどうか
- 一定の条件のもとで、勤め先の健康保険を任意継続するか
- 家族の扶養に入るかどうか
離職票の交付を依頼する
退職手続きの際に依頼しておきたいことが、離職票の交付になります。ちなみに、離職票というのは、雇用保険の失業給付を受給する際に必要になるものです。
退職してから10日前後までに、交付される離職票をもって居住地を管轄するハローワークで手続きを進めると失業保険が給付されます。
なお、前提条件として「退職前の2年間で雇用保険の加入期間が12ヶ月以上あること」といったような、条件を満たさなければ受け取ることができないのでご注意ください。
事前にハローワークにて聞いておくと安心して対処できるので、確認しておきましょう。
退職後のケアその1:金銭面の不安に対処しよう
退職するのを躊躇してしまう要因の一つとして一番大きいのが、やはり生活費などのお金面の心配だと思います。しかし、世の中には、いろいろな経済支援制度があります。
ただ、自分が受けられる支援や利用できる時期や、受給できる金額などは、調べて説明だけ見てもピンと来ないことが多いと思います。
そんな時は、以下のような各相談窓口に相談することがおすすめです。また、総合的な相談を受け付けていることが多いので積極的に相談してみましょう。
- 市区町村役所の障害福祉課
- (基幹)相談支援事業所、相談支援センター
- かかりつけクリニックの精神保健福祉士
退職後のケア2:医師と相談しながら健康を第一に整えよう
うつだけではなく、何をするにも身体と精神の健康は前提条件として必要となってきます。例えば、いくらめちゃくちゃ元気だったとしても骨折していて全力疾走で動き回れるでしょうか?
そんなことしたら、正常に動くどころか、悪化して身体を壊すに決まってますよね。
退職をしたら、いろんな環境や生活の変化が訪れます。その時に、うつの症状をより良い方向に導くために、医者の方と相談しながら、やることをきちんと整理していきましょう。
退職後のケア3:自分のビジョンを見つめ直そう
退職後は、給料が手に入らなかったり、生活リズムの変化などで不安と向き合うこともあるでしょう。
これから、自分がどうしていきたいのか、どうするべきなのか、可能な範囲で考えて、様々な情報を探っているうちに、だんだん自分がやることが明確になってきます。
もちろん、すぐには見つからない人もいると思いますが、そんな人は、友人や知人に話をしてみて、友人から見える自分の人物像や向いてそうなことなどを聞いてみると、案外しっくりする職業が見つかるかもしれません。
うつ病で退職した人の声
それでは、実際にうつ病で退職して良かったか、それとも良くなかったのかという声を集めました。最初に、疑問を投げかけた投稿者の質問文になります。
うつ病になって退職して良かった?良くなかった?
対人恐怖症とうつ病を持っています。今うつでかなりつらい状況です。
仕事が出来なくなった(50%くらいです)うえ、職場の上司もパワハラ系でストレスがたまります。
退職してしばらくお休みすれば、元気だったころの自分に戻れるのではないかとも思いますし、
逆にこんなご時勢では40歳という年齢で再就職先は無いだろうという心配もあります。休職は一時期しましたが、周囲の見る目はかなり厳しく、もう一度休職する気にはなれません。
うつ病で退職した方、退職しなかった方、ご自分の選択が良かったか良くなかったか聞かせてください。
教えてgooより引用:https://oshiete.goo.ne.jp/qa/6242712.html
上司のパワハラに困っている40歳の方とのことで、疑問を投げかけていました。この質問に対する、「良かった」と伝えてる意見の一つです。
26の若造の意見で、あまり参考にならないかも知れませんが、回答させてください。
私の場合、うつ気分になり、今月末退職予定です。
今は有給消化中でお休みです。結論から申しますと、退職した選択は間違ってなかった、と思います。
辞めた原因は、上司が代わりリストラ教育を受けたことです。
もし退職しなかったら、私はどんなことになっていたか…考えるのも嫌ですね。まず気分が健康じゃないと、良い仕事はできないと思っています。
教えてgooより引用:https://oshiete.goo.ne.jp/qa/6242712.html
リストラ教育という恐ろしい文字が見えましたね。自分が望んでない方向に導かれそうだったため、この方は退職されたようです。
その一方、「良くなかった」という、こんな意見もありました。こちらも参考にしてみてください。
結論を申し上げますと「退職しないほうがよかった」です。
退職して仕事というストレスからは逃れられましたが1年たった今でも鬱は良くなりません。
良くなって次の仕事を探そうとしてもこのご時勢です。また休職もしておりますし履歴書、職務経歴書の空白期間をどう説明しようかと悩みます。体の病気でなく精神の病気で辞めたことを打ち明ければ就職は難しくなるでしょう。
できうれば退職は最終手段になさったがいいかと思います。
周囲の目など気にせず休職されてはいかがですか。私は3度休職しました。教えてgooより引用:https://oshiete.goo.ne.jp/qa/6242712.html
やはり、うつは手強い病気ですね。何度も投稿者の人を苦しめている様子です。
また、「どちらも」という意見もありました。個人間で差があるのが難しいところですね。
両方です
最初は派遣で秘書で働いていて2週間で辞めました。
嘘ばっかりの会社で辞めてよかったです。二つ目は官公庁で仕事は物足りない感じでしたが
自分に最初の派遣で退職したことでさらに鬱症状が出ていましたので
物足りないことはしょうがないとしてリハビリ出勤のまま2年目です。これは途中で仕事が難しくなり休職や退職も考えましたが
周りに支えられなんとかこなしています。分かれ目としては
直属の上司がまず大きく違います。教えてgooより引用:https://oshiete.goo.ne.jp/qa/6242712.html
この方は、会社に恵まれていなかったというパターンのようで、上司次第で印象が変わったようですね。
以上が、うつで退職した人たちの意見でした。疑問を投げかけた文章と退職して良かった意見、良くなかった意見、その両方だった意見があり、大変興味深い内容でしたね。
うつ病発症から退職までの流れまとめ
今や現代社会において、蔓延している国民的な病といっても過言ではないうつで、退職を考える人に役立つような情報をまとめてきました。ここで、おさらいしておきましょう。
- 退職するかどうかは、その場の気持ちで結論を急いで考えないで、良く考えてからしよう
- 金銭面の不安を解消するには、給付金制度を利用したり、ある程度貯金を蓄えておこう
- うつ病で退職した人にも失敗したという人もいれば退職して良かったという人もいる
日々会社が辛くて、退職を決意することは決して悪いことではありません。今の時代、転職する人も決して少なくありませんので、あまり気を病まないでくださいね。この記事が、あなたの力になれたら嬉しく思います。