あなたは今「仕事を辞めたい」と思っていませんか?もし辞めたいと思っても、今後のことを考えると戸惑ってしまいますよね。
辞めて後悔しないか、何から行動すればいいか、引き止められそうなど悩みも多くあると思います。
今回は、みんなが思う仕事を辞めたい主な理由、辞めても良いかの判断ポイントをはじめ、転職活動のタイミング、一般的な退職の流れを紹介します。
この記事を参考にしていただくことで、辞めると決断した場合にも不安なくしっかり行動することができますよ。ぜひ最後まで読んでくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20140638177post-4297.html)
仕事を辞めたいと思う主な5つの理由
仕事を辞めたいと思う瞬間は誰にでもあり、理由は人それぞれ違います。
はじめに、仕事を辞めたい理由で特に多いものを5つ紹介します。自分に当てはまる理由がないか照らし合わせてみてください。
ただ辞めたいと考えるだけでなく、今後しっかりと行動していくためにも、自分の辞めたい理由をはっきりさせておきましょう。
- 給与が低い
- 職場の人間関係が悪い
- 労働時間・休日等の労働条件が悪い
- 仕事の内容に不満がある
- 結婚・出産・介護など家庭の事情
給与が低い
給与が低いことや、残業代が出ないことが理由で、仕事を辞めたいと思う人は多くいます。
ただ給与が低いだけでなく、成果や実績を出しても給与に反映されないことや、労働に見合った対価が得られないことなど、正当な評価がされないことに不満を感じるといったケースも多いようです。
職場の人間関係が悪い
人間関係が悪い職場の例として「陰口を言われる」「パワハラが横行している」といったことが挙げられます。
陰口やパワハラが当たり前の環境では、集中できないことから仕事に支障をきたします。またストレスも溜まり、精神的にもつらい状況が長引くと仕事を続けるのが難しくなります。
労働時間・休日等の労働条件が悪い
残業が多い・休日出勤が多いなど、仕事で拘束される時間が長いことで辞めたいと感じる人は少なくありません。
慢性的な人手不足から一人あたりの仕事量が多くなり、必然的に残業や休日出勤をしないといけない状況に悩む人も多く見受けられます。
仕事の内容に不満がある
今の仕事にやりがいを感じていなかったり、仕事内容が自分に合っていなかったりと不満があることで、仕事を辞めたくなる人もいます。
仕事を続けるためのモチベーション維持が難しくなることから「向上心がない」と判断され、評価を下げられ悪循環に陥ってしまうことがあります。
結婚・出産・介護など家庭の事情
結婚や出産を機に生活が変わることから、精神的・身体的につらい場面が多くなり、仕事を続けるのが難しいと感じるパターンもあります。
他にも、親の介護が必要になるタイミングで、仕事との両立が難しいと考える人もいるようです。
仕事を辞めたいけど言えない理由
実際に仕事を辞めたいと思っても、いざ言うとなると言い出しづらいですよね。
ここでは、仕事を辞めたいと思っている人が言えない理由で、特に多いものを4つ紹介します。
仕事を辞めたくても言えない人は多く、様々な理由で悩んでいることがわかります。
- 職場が人手不足
- 人間関係の悪化が気になる
- 上司に言い出しづらい
- 辞めたら後悔しそうで不安
職場が常に人手不足だと、自分が辞めることで周囲の人に迷惑をかけてしまうと悩んでしまいますよね。
辞めたいと言ったことにより、職場内の雰囲気が悪くなってしまったり、冷たい態度を取られてしまったりと、人間関係の悪化も気になってしまいます。
上司にどう切り出せばいいかわからない、言っても引き止められそうで言えないという人も多いと思います。
また、転職しても新しい職場で上手くやっていけるのか、仕事を新しく覚えられるのか等の不安も、言えない大きな原因となっています。
仕事を辞めたいときに試してほしい3つのこと
仕事を辞めたいと感じたときは、一度冷静になって自分の現状を把握することが大切です。
ここでは、仕事を辞めたいときに試してほしいことを3つ紹介します。辞めたい理由をはっきりさせることで、実際に仕事を辞めるか辞めないかの判断材料になります。
- 辞めたい理由を紙に書き出す
- 辞めたい理由を嫌な順番に並べる
- 自分で解決できることとできないことに分ける
辞めたい理由を紙に書き出す
はじめに、なぜ仕事を辞めたいと思っているのか、ひとつずつ紙に書き出しましょう。辞めたい理由が複数ある場合は、全て書き出してください。
辞めたい理由を可視化することで、頭の中を整理することができ、今の状況を冷静に見つめ直すことができます。
辞めたい理由を嫌な順番に並べる
次に、紙に書き出した辞めたい理由を、嫌だと思う順番に並べてみてください。
辞めたい理由に優先順位をつけることで、不満に思っていることや何が嫌なのかをしっかり認識することができます。
考えもまとまりますし、本当に譲れない嫌なことが見えてくるので、対策を練るうえで大事な工程になります。
自分で解決できることとできないことに分ける
最後に、辞めたい理由を「自分で解決できること」と「自分で解決できないこと」に分けてください。
自分で解決できることは、努力次第で今の状況を変えられる可能性があります。
例えば、能力不足が理由であれば、経験を積んだり勉強をしたりして、スキルアップをすることで解決できるかもしれません。努力といっても無理はしすぎないように、しっかり休息をとるよう注意してくださいね。
自分で解決できないことは、家族や友人など周囲の人に相談してみるのが良いでしょう。客観的な意見を取り入れることで、解決できる糸口が見つかるかもしれません。
仕事を「辞めた方が良い」理由・判断ポイント
では実際に仕事を辞めたいと考えた時、本当に辞めても良いのか判断するポイントを見ていきましょう。
上記で辞めたい理由を書き出し、自分で解決できる問題なのか分けていただきました。
そこで自分では解決できない悩みが多い場合は、今の仕事は辞めた方が良いと判断できます。自分で解決できない問題の例として、以下のものが挙げられます。
- 職場の人間関係が悪い
- 労働時間に問題がある
- 実績をあげても評価されない
- 仕事内容が明らかに合っていない
いじめやパワハラを受けているといった人間関係の悩みは、精神的なダメージも大きく、退職を考えても良い大きな問題といえます。
また労働時間に不満があり、上司に相談しても解決しない場合、今後状況が良くなる見込みもないため、早めに判断した方が良いでしょう。
他にも、給与面で正当な評価を受けられないことや、明らかに仕事内容が合っていないことも自分では解決できないので、辞めても良い判断ポイントになります。
仕事を「辞めない方が良い」理由・判断ポイント
仕事を辞めたい理由が自分で解決できることが多い場合、退職や転職を考えるのは少し待ってください。辞めたい気持ちが先走って、後悔しないためにもしっかり見極めることが大切です。
考え方や行動を変えることで、今抱えている悩みを解決できる可能性があります。自分で解決できる可能性がある問題として、以下のものが挙げられます。
- 給与”だけ”で判断
- 結婚・出産・介護など家庭の事情
- 明確な理由がない
ただ給与が低いことだけを重視して辞めたいと考えるのは、少し早い判断といえます。やりがいのある仕事だったり、キャリアアップで昇給できたり、辞めてから気付いて後悔することがあります。
他にも、結婚や出産のタイミングで辞めてしまうと、子供が大きくなって復職を考えた際、新しく仕事を探すのが大変です。産前・産後休業や育児休業を利用できる場合、制度の利用を検討しましょう。
家族の介護を理由に辞めてしまうのも、無収入になってしまうので注意が必要です。介護休業を上手く活用することで、退職を避けることができます。
また、ただ働きたくないといった明確な理由がない場合は、転職しても同じ繰り返しになる恐れがあるため、辞めることはおすすめしません。
仕事を辞めるor続けると決めたらするべきこと
では実際に仕事を辞めると決めた場合と、仕事を続けると決めた場合にするべきことをそれぞれ紹介します。
どちらの選択をしても、するべきことをしっかり行うことで今後の不安要素が減り、自信にもつながりますよ。
仕事を辞めると決めた場合
仕事を辞めると決断したら、まずは上司にきちんと話す必要があります。伝えるタイミングは、退職日の1~3ヶ月前を目処に、繁忙期を避けるのがポイントです。
円満退社のためにも、なるべく前向きな退職理由を伝え、お世話になった方には直接話をするようにしましょう。
仕事は最後まで丁寧に取り組み、業務の引継ぎはスムーズに行えるよう手順書をまとめておくのが良いですよ。
業務面以外では、辞めることを家族に相談し、理解してもらえるようしっかり話しておきましょう。
仕事を続けると決めた場合
仕事を続ける決断をしたら、資格の取得やスキルアップに励むのがおすすめです。給料アップの可能性だけでなく、転職活動をする際には有利に進めることができます。
今の仕事を続けながら副業を始めるという選択肢もあります。収入が増えるだけでなく、仕事に対する視野が広がり、今の仕事に良い影響を与えてくれるかもしれません。
しっかり貯金をしておくことも大切です。いつでも辞められると思えることから、気持ちに余裕ができますよ。
転職活動のタイミングは働きながら?辞めてから?
仕事を辞めたいと思ったら、次の仕事を探すことになります。では、転職活動をするなら働きながらor辞めてから、どちらが良いのでしょうか。
転職活動をするタイミングに正解はなく、どちらにもそれぞれメリットとデメリットがあります。自分の状況や環境に合わせて判断しましょう。
働きながら転職活動をする場合は、給料を貰いながら転職先を探せるのが良い点です。収入があり気持ちに余裕ができますが、時間の融通が利かないといったことに注意が必要です。
仕事を辞めてからでは、転職活動に多くの時間を費やせるのが魅力的です。転職先が早く見つかる可能性がありますが、収入がない状況が長引くと生活が厳しくなってしまう恐れがあるので気を付けてくださいね。
仕事を辞めたい時の一般的な退職の流れ
仕事を辞める際には、やらなければいけないことがあります。退職の手続きを滞りなく進められるよう、一般的な流れを把握しておきましょう。
- 退職日の1〜3ヶ月前に退職の意思を伝える
- 退職日の1ヶ月前までに退職届を提出する
- 引き継ぎや退職準備を退職日の3日前までに済ませる
退職はすぐにできるものではなく、少なくとも1ヶ月前から動き始めないといけません。後から気付いて慌てないためにも、スケジュールはしっかり組んでおくようにしましょう。
有給休暇が残っている場合は日数を確認し、退職までに消化できるよう調整する必要があります。
会社の備品など返さないといけないものは、前もって準備しておくのが良いですよ。
仕事を辞めたいのに辞められない時は
どうしても辞めることを言い出せなかったり、退職の意思を伝えても引き止められてしまったりした場合には、退職代行を利用するのがおすすめです。
退職代行とは、弁護士や代行業者が労働者本人に代わって、会社に退職の意思を伝えるサービスのことです。
退職代行を利用すれば、面倒な交渉や手続きも代わりに全て行ってくれます。退職に必要な連絡も代わりにやってもらえるので、自分が会社と直接やりとりする必要が一切ありません。
退職代行を利用するときは、交渉権のある弁護士か労働組合が運営している業者を選ぶようにしましょう。非弁業者では、会社と交渉を行えないことがあり、退職に失敗してしまう可能性があります。
まとめ:仕事を辞めたいときはどうすればいいのか
仕事を辞めたいと思う理由は人それぞれ違い、主に給与面・人間関係・労働時間に不満があったり、家庭のやむを得ない事情で悩んだりと様々な問題を抱えています。
なぜ自分が仕事を辞めたいのか紙に書き出し、「自分で解決できること」と「自分で解決できないこと」に分けることで、本当に今の仕事を辞めても良いのかを判断できます。
仕事を辞めると決めた場合は、円満退社のためにも前向きな理由で辞めることを上司に伝えましょう。家族がいる人は、辞める前にきちんと相談し理解してもらえるよう、しっかり話し合っておく必要があります。
どうしても辞めると伝えられない人や、引き止められて辞められない人は、退職代行の利用がおすすめです。退職代行は、弁護士か労働組合が運営している業者を選ぶことで、スムーズに退職することができますよ。