「Wi-Fiの通信速度が遅いけど、原因が分からない…」「通信速度が遅くなったときの対処法ってなんだろう…」
Wi-Fiは、自宅でインターネットを使用する際、非常に便利なものですが、通信速度が遅いと困りますよね。そのため、この記事では、Wi-Fiの通信速度が遅い原因と遅い時の対処法を紹介します。
「Wi-Fiの通信速度が遅い原因を知りたい」方や「Wi-Fiの通信速度が遅くなった際の対処法を知りたい」方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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Wi-Fiが遅くなる4つの原因とは?パターンを把握しよう
Wi-Fiの通信速度が遅くなる原因として、以下の4つがあります。
- ルーターの調子が悪い
- ルーターの位置が悪い
- 接続している端末台数が多い
- ファイアウォールの設定
なお、Wi-Fiの通信速度が遅くなった時は、4つのパターンのうちのいずれかに当てはまっているため、どのパターンかを把握することが重要です。
そのため、ここからはWi-Fiの通信速度が遅い原因をそれぞれ詳しく紹介します。また、これらが原因でWi-Fiの通信速度が遅くなった時の対処法も4つ併せて紹介していきますね。
Wi-Fiが遅い原因①ルーターの調子が悪い
Wi-Fiが遅い原因の1つ目は、ルーターの調子が悪いことです。ルーターは常に電源がついた状態なので、熱がこもりやすく、突然スムーズにWi-Fiが繋がらなくなることがあります。
特に、夏の場合は熱によって熱暴走を起こし、ルーターが正常に機能しないこともあります。
加えて、ルーターは使用し続けると回線が混雑したり、アクセスログ(インターネット接続履歴)が溜まり続けたりすることで、一時的に不具合を起こすこともあるのです。
そのため、長い間にわたって同じルーターを使っていたり、急にWi-Fiの接続が遅くなったりした場合は、ルーターの調子が原因と言えるでしょう。
Wi-Fiが遅い原因②ルーターの位置が悪い
Wi-Fiが遅い原因の2つ目は、ルーターの位置が悪いことです。ルーターの前に障害物があったり、ルーターと接続している端末との距離が遠かったりすると、電波が弱くなるため、通信速度が遅くなります。
特に障害物についてですが、金属・鉄・コンクリート・断熱材などは電波を通しにくいのです。
そのため、これらの建築材料が使われている部屋にルーターを設置し、違う部屋からWi-Fiを接続しようとすると、スムーズに繋がらないことがあります。
また、コードレス電話や電子レンジなどの電磁波を出す機器も障害物です。このように、障害物があったり、端末とルーターとの距離が離れていたりしている場合は、位置が原因と言えます。
Wi-Fiが遅い原因③接続している端末台数が多い
Wi-Fiが遅い原因の3つ目は、接続している端末台数が多いことです。ルーターには、接続する端末台数に制限があるので、その制限を超えた台数を接続している場合、通信速度が遅くなります。
加えて、ルーターには据え置きタイプ(固定場所用のルーター)とモバイルタイプ(持ち運びができるルーター)があり、それぞれ接続制限数は異なります。
基本的に、据え置きタイプの場合は、約10台~20台以内で、モバイルタイプの場合は、約5台~10台以内が接続制限数とされており、この範囲内なら通信速度に問題はないです。
こういったことを踏まえて、多数の端末でWi-Fiを接続している場合は、端末台数が原因と言えるでしょう。
Wi-Fiが遅い原因④ファイアウォールの設定
Wi-Fiが遅い原因の4つ目は、ファイアウォールの設定です。ファイアウォールとは、外部からの不正アクセスを防ぐセキュリティ機能のことですが、これの設定が適切ではない場合、通信速度が遅くなります。
なお、ファイアウォールはWindowsなどのOSに標準搭載されているもののため、Wi-Fiを接続しようとした際に、ファイアウォール側から、自動的にWi-Fiを遮断されていることがありますよ。
そのため、一度設定を確認してみましょう。確認方法についてですが、Googleなどの検索サイトで「OSの名前(Windowsなど) ファイアウォール 設定」と検索すると分かりますよ。
加えて、ルーターの調子や位置が悪いわけでもなく、接続している端末台数が多いわけでもない場合は、このファイアウォールの設定が原因で、不具合を起こしている可能性があると言えます。
Wi-Fiが遅い時の対処法①ルーターを再起動させる
Wi-Fiが遅い時の対処法1つ目は、ルーターを再起動させることです。
先述したように、ルーターは熱がこもりやすく、こもった熱によって不具合が発生します。そのため、再起動で放熱することにより、通信速度を改善させることができるのです。
加えて、再起動を行うと、電波自体も最適な状態に自動修正されます。また、再起動をする際はルーターの電源を一度切った後、1分ほど待ってから再び電源をONにしてみましょう。
なお、再起動の詳しい方法については、ルーターの取扱説明書や、メーカーの公式サイトにて確認し、再起動をおこなってみてくださいね。
Wi-Fiが遅い時の対処法②ルーターの設置場所を変更する
Wi-Fiが遅い時の対処法2つ目は、ルーターの設置場所の変更です。ルーターを家や部屋の中央、またはインターネットを使用する部屋に設置することで、Wi-Fiの電波が行き届き、通信速度の改善ができます。
なお、ルーターを設置する際のポイントとして、床から1m~2mのほどの高さの位置で、周りに壁があまりない場所が特に適切とされています。
また、電子レンジやBluetooth通信機器といった電波を発する家電製品・電子機器の近くにルーターを設置すると、電波干渉を起こすことがあるため、避けましょう。
加えて、台所や洗面所などの水回りも電波が行き届きにくいため、設置を避けてくださいね。
Wi-Fiが遅い時の対処法③ルーターの周波数帯を変更する
Wi-Fiが遅い時の対処法3つ目は、ルーターの周波数帯の変更です。Wi-Fiが接続できる周波数帯として「2.4GHz」と「5GHz」の2種類があり、これを変更することで通信速度の改善を促せます。
具体的に、2.4GHzでは、5GHzと比べて広範囲に電波が行き届き、障害物に強い点があります。ですが、家電やBluetoothなどを使う際の周波数でもあるため、通信が不安定になりやすいです。
一方で、5GHzはWi-Fi専用の電波なので、2.4GHzのように電波干渉は起きないですが、障害物に弱い点があります。
そのため、2種類の周波数帯の特徴を理解した上で、自分自身がWi-Fiを使う際に最適な周波数帯に変更することが重要です。これによって、快適にWi-Fiの使用ができますよ。
Wi-Fiが遅い時の対処法④ルーターを買い替える
Wi-Fiが遅い時の対処法4つ目は、ルーターを買い替えることです。ルーターが古い機種の場合、新機種に買い替えることによって、通信速度が改善されます。
また、ルーターの買い替え目安ですが、3年~5年程度と言われています。そのため、長い間にわたって同じルーターを使用しているならば、買い替えてみましょう。
なお、ルーターを買い替える際のポイントですが、メーカーの公式サイトにて以下の3点を確認してみてください。
- ルーターに記載されている間取りは、実際の間取りよりも少し余裕のあるものを選ぶ
- 実際に接続する端末台数よりも少し余裕のあるものを選ぶ
- 通信速度を速くしたい場合は、アンテナの数が多いものを選ぶ
なお、アンテナについてですが、目に見えるアンテナ数と搭載されてるアンテナ数は異なる場合があるため、注意しましょう。買い替える際はこれらを重要視しつつ、理想のルーターを買ってみてくださいね。
Wi-Fiが遅くなる原因と対処法を把握して快適に使おう
以上、Wi-Fiの通信速度が遅い原因と遅い時の対処法を紹介しました。Wi-Fiが遅くなる原因についてですが、意外なものが多かったのではないでしょうか。
また、これらの対処法をおこなっても、Wi-Fiの通信速度の遅さが改善されない場合は、通信手段をIPv4接続からIPv6接続への変更を検討してみましょう。
Wi-Fiへの接続方式が新しいため、通信速度が速くなりますよ。なお、IPv4接続からIPv6接続に変更する場合は、プロバイダーや通信事業者に申し込んでみてくださいね。
Wi-Fiをストレスなく繋げて、ぜひインターネットを快適に使用しましょう。