大手キャリアから格安SIMに乗り換えるとお得だということは分かっていても、乗り換える方法が分からずなかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
この記事は、そんな格安SIM乗り換え初心者の方へ向けて、乗り換えに必要なものや手順、注意点について解説します。
解説の中で僕が実際に格安SIMに乗り換えた時の経験談を交えており、乗り換え完了までの手続きの流れがイメージしやすくなっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4535032?title=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%80%80%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2&searchId=2369157836)
格安SIM乗り換えに必要なもの
格安SIMへの乗り換え申し込みをする前に準備が必要です。申し込みや開通手続き以前に、準備についてよく分からずに諦めてしまう人が意外と多いです。
とはいえ、準備するものはたったの3つでやることも簡単なので、ここをきちんと理解をしておくと開通までスムーズに進めることができます。それでは解説していきます。
- MNP予約番号
- 本人確認書類
- クレジットカード
MNP予約番号
MNP予約番号は、現在使用している電話番号を格安SIM乗り換え後も継続して使用する方は準備しておきましょう。そうでない方、電話番号をお持ちでない方は必要ありません。
準備ではここでつまずくことが多く、今まで乗り換えをしたことがない方は、なんか難しそうだな…。と諦めがちです。
しかし、取得方法を知るととても簡単で、契約中の大手キャリアから店舗、電話、ネットにてお手続きできます。後述の格安SIM乗り換え手順にてもう少し詳しく説明しますので、ぜひご覧ください。
本人確認書類
こちらは大手キャリアの契約時同様、乗り換えの際に必須です。主に運転免許証、マイナンバーカード、住民基本台帳カードのどれか1つあれば手続き可能です。
どれも持ち合わせていない場合は、健康保険証、パスポートに加えて、公共料金領収証または住民票をあわせて提出する必要があります。
クレジットカード
銀行口座振替に対応している格安SIMは少ないため、原則、本人名義のクレジットカードが必要になります。
持っていない方は、家族名義のクレジットカードを使用できる格安SIMもあります。僕の妻も、引き落とし先をまとめるために僕の名義のクレジットカードを使用して契約しています。
現在ではネットにてクレジットカード申し込みが簡単にできますので、これを機に自分名義のクレジットカードを作ってみてもいいですね。
格安SIM乗り換え手順
次に、実際に格安SIMへ乗り換えるまでの手順を説明します。前述した必要なものを準備するところから開通まで、以下の6ステップになります。
あらかじめやることを知っておくと、途中で不安になったり、挫折する心配がなくなるのでここで確認しておくといいですよ。
- MNP予約番号を取得する
- 格安SIMを申し込む
- データのバックアップを取る
- SIMカードを差し替える
- 開通手続きをする
- ネットワーク設定(APN設定)をする
1.MNP予約番号を取得する
前述したように、契約中の大手キャリアから店舗、電話、ウェブのいずれかの方法でMNP予約番号の発行手続きをすると、その後送られてくるSMSに予約番号が記載されています。
僕は電話にてMNP予約番号発行の手続きを行いました。その際に乗り換えの理由や、乗り換え先について聞かれましたが、予約番号の発行を断られることはないので、安心して質問に応じましょう。
MNP予約番号には有効期限がありますが、格安SIM申し込み前に期限を過ぎると現在の通信会社との契約が継続されるようになっています。再取得も可能ですので、取得後に急いで乗り換える必要はありませんよ。
2.格安SIMを申し込む
事前に取得したMNP予約番号と本人確認書類、クレジットカードを準備してウェブサイト、もしくは店舗にて乗り換えの申し込みをします。
店舗がない場合はウェブサイトからの申し込みになりますが、手続きの際、本人確認書類をスマホのカメラで撮影する時がありますので、自宅での申し込みをおすすめします。
ウェブサイトによる手続きは10分程度で終わるので、少し時間が空いた時にサクッと済ませてしまいましょう。
3.データのバックアップをとる
乗り換えと同時に機種変更をされる方は必須になりますが、現在のスマホをそのまま使われる方も念のためスマホのデータのバックアップを取っておくと安心です。
格安SIM申し込み前でも問題ありませんが、申し込み完了からSIMカードが自宅に届くまで2週間ほどかかる場合があります。
最新のデータを残しておきたい場合は、SIMカード差し替え前のタイミングでバックアップデータの保存をするといいですよ。
僕は乗り換える時までバックアップをとっていなかったのですごく時間が掛かりました。心配な方は時間があるときに一度バックアップをとってみましょう。
4.SIMカードを差し替える
自宅にSIMカードが届いたらついに開通作業に入ります。届いたSIMカードを開封し、付属のピンを使用してスマホ内にあるSIMカードと差し替えましょう。
同時にスマホを申し込まれる方はすでに本体の中にSIMカードが内蔵されている状態なのでこの作業はありません。
申し込みからSIMカードが届くまでの日数は早いと翌日、遅くても2週間程度になります。発送完了時にメールが届くのでそれまでの間に開通手続きの方法を予習しておきましょう。
5.開通手続きをする
申し込んだ格安SIMのウェブサイトやアプリにて開通手続きをします。手続きといっても難しいことはせず、多くはワンクリックで完了します。
手続きが面倒な方は、SIMカードが届いてから数日後に自動で開通しますので、放置しておいても問題ありません。自動開通のタイミングはMNP予約番号の有効期限最終日です。
6.ネットワーク設定(APN設定)をする
現在のスマホをそのままお使いになる方は、ネットワーク設定(APN設定)をして通信データを受信できるようにする必要があります。
MVNOのウェブサイト内にてAPN設定用のファイルをダウンロードできるので、ダウンロード後、手順に従ってインストールして下さい。
最後にスマホを再起動して回線がつながったことを確認したら乗り換え完了です。
格安SIMに乗り換える時の注意点
格安SIMに乗り換えた後にやってしまった!と後悔しないように以下の注意点3つを抑えておきましょう。
対処法も解説しますので、申し込み前に実践しておくと開通までスムーズに進めることができます。
- 現在のスマホが使えない場合がある
- 格安SIM開通時にWi-Fiが必要
- キャリアメールが使えなくなる
現在のスマホが使えない場合がある
大手キャリアにて購入したスマホには「SIMロック」というセキュリティ保護のため、購入先のキャリア回線しかつながらないようになっています。
そのため、乗り換えを検討される格安SIMの回線によっては現在のスマホがそのまま使用できない場合がありますので、スマホの機種変更をするか、SIMロックを解除する必要があります。
スマホの機種変更とSIMロック解除について詳しくは後述にて解説しますので、ぜひご覧ください。
格安SIM開通時にWi-Fiが必要
SIMカードを差し替えてから開通するまでの間、どの回線ともつながっていない状態で開通手続きや、APN設定をする必要があります。
開通手続きとAPN設定はどちらもネット環境が必要になりますので、その間はWi-Fiが必要になります。
キャリアメールが使えなくなる
現在使用しているキャリアメールが使えなくなりますので、メルマガやウェブサービスなどの登録にキャリアメールを使用している場合はメールアドレスを変更する必要があります。
GmailやYahoo!メールといったフリーメールアドレスであれば格安SIM乗り換え後も使用できますので、今のうちに移行しておきましょう。
現在のスマホがそのまま使えない時の対処法
前述したように、格安SIMに乗り換える際、現在のスマホがそのまま使えない場合があります。対処法としてはスマホの機種変更とSIMロック解除がありますのでそれぞれ解説します。
スマホの機種変更
格安SIMによっては使用できる機種が決められていることがあり、そういった場合には機種変更する必要があります。
とはいえ、スマホ本体を買い替えるにはそれなりにお金が必要になりますので、現在お持ちのスマホが使える格安SIMを検討しましょう。
どうしても使いたい格安SIMがある方や、これを機に機種変更を検討されている方は後述にてスマホを安く手に入れる方法を解説していますので、ぜひご覧ください。
SIMロック解除
大手キャリアにて購入されたスマホにはSIMロックがされており、乗り換える格安SIMの回線とスマホを購入したキャリアの回線が異なる場合は、SIMロック解除をしましょう。
現在契約中の通信会社のウェブサイトにて解約手続きができますので、該当する方はもちろんですが、該当しない方もこれを機にSIMロック解除しておくと格安SIM乗り換えの幅が広がるのでおすすめです。
スマホを安く手に入れる方法
格安SIM乗り換えのタイミングで機種変更を検討されている方の多くは少しでも安くスマホを手に入れたい!と考えているかと思います。
そんな方へ向けてスマホを安く手に入れる3つの方法と注意点について解説します。
- 現在のスマホを下取りに出す
- 中古を購入する
- MVNOで購入する
現在のスマホを下取りに出す
現在のスマホを手放される方は、スマホ購入と同時に下取りに出すことで新機種を安く手に入れられます。
他にもメルカリやラクマなどのフリマアプリで売る方法もありますが、個人情報が漏洩する可能性がありますので、お店の手順に従って下取りに出すことをおすすめします。
中古を購入する
新品や、最新機種にこだわりがない方はリサイクルショップやネットにて中古品を購入する方法もあります。
以前使っていた人のデータが残っている場合があるので、個人取引だけでなく店舗にて取り扱われているものであっても、一度ご自身でスマホの初期化をしましょう。
また、脱獄した機種が売られている場合があるので、購入前に確認しておきましょう。
MVNOで購入する
格安SIMの申し込みと同時にスマホの購入ができるところは型落ち品や、オリジナル機種を取り扱っているため新品機種を比較的安く手に入れられます。
格安SIMと同時に申し込むことでSIMカードの差し替えや、APN設定をせずに開通できるので、機種にこだわりがない方はこの方法をおすすめします。
格安SIM乗り換えのタイミング
結論から申しますと、難しいことは考えずに今すぐ格安SIMに乗り換えることをおすすめします!
乗り換えのタイミングを迷われている方は、「解約時の諸費用が掛かるから」「月初めに解約したら損だから」と考えているかと思います。
確かに、格安SIM乗り換え時にかかる費用はタイミングによって変わりますが、そこを気にするあまりいつまでも乗り換えられないとトータルで損をします。
今すぐ乗り換えてしまえばその瞬間から得をするので、考えすぎてしまう方はぜひ、今日申し込んでしまいましょう。
実際に格安SIMに乗り換えてみた感想
僕が初めて格安SIMに乗り換えた時の感想としては、複雑そうだと思っていましたがやってみたら思っていたよりも簡単でした。
今までの通信会社での手続きは、店舗へ行って店員さんにすべて任せていた僕でも、一人で格安SIMへ乗り換えて、さらにもう一度乗り換えをしています。
不安はありましたが、手順通りに進めると自分ひとりで格安SIMに乗り換えることができて、達成感と同時に月額料金を減らせた喜びを得られました。やらなきゃ損ですよ!
キャンペーンを活用しよう
格安SIMは契約時のキャンペーンが豊富で、一定期間料金が割引or無料になったり、ポイント還元されるなど格安SIMによって種類は様々です。
乗り換えるだけで受けられるキャンペーンがある中、事前にエントリーしないと受けられないキャンペーンもありますので、申し込み前に確認しておくとよりお得に乗り換えられますよ。
ただ、キャンペーンだけで選ぶと後に損をする場合もありますので注意してくださいね。
まとめ
格安SIMへの乗り換えは、自身で事前の準備や手続きを進めなければならないので手間がかかります。
しかし、かけた手間以上に月額料金が安くなる大きなメリットがあり、乗り換えてしまえばその後はずっとお得が続くので一度実践してみて下さい。
ウェブの申し込みが不安な方は、店舗がある格安SIMを選ぶと安心して乗り換えられます。ぜひ自分に合った方法で格安SIMに乗り換えてみましょう!