格安SIMとはいったい何なのか?なんとなく知っているけれど、問題なく使えるか分からないため手を出せない状態になっていないでしょうか。
今回はそんな方の助けになるよう、格安SIMの基本的な情報や、安さの仕組み、デメリットについて紹介していきます。
この記事の内容で知識を深めて、格安SIMを使うか否かの参考にしてください。(アイキャッチ画像出展:<a href=”https://pixabay.com/ja/users/nvtrlab-44186/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=393080″>nvtrlab</a>による<a href=”https://pixabay.com/ja/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=393080″>Pixabay</a>からの画像)
格安SIMとは何を指すのか
格安SIMとは、大手キャリア会社よりも月々の料金を安く使用できるSIMのことです。
そもそもSIMとは、上記の写真に写っているICカードを指します。Subscriber Identity Module の頭文字をとった略称で、日本語に訳すと「加入者識別部品」です。
SIMはSIMカードとも呼ばれており、加入者の識別番号、電話番号、メールアドレスなどの情報を記録する役割を持ちます。
スマホを人間で例えるとすれば、スマホ本体=身体、SIMカード=身体に埋め込み可能な身分証明書 と言えますね。
格安SIMの安さの仕組みとは
ではなぜ安いのか?理由が分からないため、不安になってしまっている方がいるのではないでしょうか。以下で説明していきます。
格安SIM提供会社は大手キャリア会社からインターネットの回線を安く借り、私たち消費者に提供しています。
自社で回線を持つのではなく、借りるることで回線の維持費、初期費用などを削減できるため私たち消費者へ安く提供できるわけですね。
- 大手キャリア会社は、格安SIM提供会社へ回線を安く提供している
- 格安SIM提供会社は維持費、初期費用を削減できるため、消費者に格安プランで提供
- 消費者は、大手キャリア会社と契約するよりも安くスマホを使うことができる
格安SIMのデメリットとは
携帯代を安くすることができる分、いくつかデメリットがあります。デメリットがあるからこそ安いわけです。
今から紹介するデメリットを許容できるかどうかが、格安SIMを使うか否かのポイントになってきます。デメリットについては以下の3つです。
①通信速度が遅くなる
通信速度が遅いということは、格安SIMを使う上での一番のデメリットと言えるでしょう。それ以外のデメリットは無視できるレベルです。
通常時は大手キャリア会社と変わりませんが、朝の通勤時間、お昼休みの時間、夕方から夜の時間など、スマホを使う人が多い時間帯では大手キャリア会社で契約している方の回線が優先されます。
したがって格安SIMで契約しているスマホは通信速度が遅くなる時間帯があるということになります。また、地震などの災害時にも同様に、回線がつながりにくい傾向にあります。
このデメリットに対しての対策は、以下の2つを上げることができます。
- 朝の通勤時、昼休み時間、夜などの混雑する時間帯を避けてスマホを使用する
- 格安SIMの中でも比較的通信速度が速い会社と契約するようにする
特に2つ目の項目について、Y!Mobile、UQMobileは格安SIMの中で通信速度が速い傾向にあります。
元から通信速度が速いものを選択することで、混雑時でもある程度スマホを使用することができます。
②店舗がないため店員に直接相談できない
人件費削減の観点から、格安SIM提供会社は店舗がありません。そのためスマホを使い慣れていない方にとって店員さんに面と向かって相談できないことは不便に感じるかもしれません。
ですが相談自体ができないわけではありません。実はチャット機能や電話による問い合わせが可能です。格安SIM提供会社の公式ホームページから問い合わせしましょう。
③キャリアメールを使うことができない
大手キャリア会社で契約した場合、契約時に独自のメールアドレスを取得できますが、格安SIMでは取得ができない場合が多いです。
これに対しての解決策は、GmailやYahoo!メール等のフリーメールを作成することです。@以降に記載される文字が異なるだけで、十分使うことができます。
よってキャリアメールを使えないということに関しては、メール自体が使えなくなるわけではないので、デメリットだと捉える必要がありません。
※例外ですが、Y!Mobileはキャリアメールを取得することができますが、乗り換えする前に使用していたメールアドレスとは別物扱いになります。
今まで使っていたスマホは継続して使える?
大手キャリアから格安SIMに乗り換える場合、現在使っているスマホ本体はそのまま継続して使うことができます。
内蔵されているSIMを格安SIMに入れ替えて、各種設定を行うだけで乗り換えすることが可能です。
新しいスマホを購入すると本体代が別途加算されてしまうことが嫌だなと感じる場合はSIM入れ替えのみのプランを選択してください。
※格安SIMのプランによっては対応していないスマホもあります。例として、2021年5月時点で楽天モバイルはiPhone6以前の機種だと動作確認が取れていません。
結局格安SIMは使っても大丈夫?
結論から言うと、多くの人は格安SIMを使っても問題ないと考えています。
通信速度が唯一の懸念点ではありますが、混雑する時間を避けて使用する、速度が比較的速い格安SIMを契約するなどで、ある程度は対策可能です。
その1点だけ許容してしまえば毎月7000円~14000円払っていたスマホ代が半額以下になるため、メリットがデメリットより大きいと言えると考えます。
ただし、通信速度に高い品質を求めている方なら格安SIMにするべきではないでしょう。
格安SIMについてのまとめ
今回は格安SIMについて紹介しました。決して怪しいものではなく、安い理由があると分かっていただければ幸いです。
安い分どうしてもデメリットがありますが、デメリットとうまく付き合っていくことで、毎月の通信料を無理なく抑えることができます。
また、格安SIMを使うかどうかはさておき、「今までの料金が高めのプラン」か「安いけれどデメリットがあるプランか」を選ぶための選択肢が増えたことはとても良いことではないでしょうか。
ぜひこの機会に、格安SIMを使うかどうか検討してみてください。