「仕事を辞めたいと思っても、何をしたらいいのかわからない」「辞めたいなんて甘えじゃないか」と思ってしまうと、動けなくなってしまいますよね。
しかし自分で何か行動しなければ、現状を変えることは難しいでしょう。
この記事では、仕事を辞めたいと思った方におすすめの行動を紹介していきます。ぜひ、今後の参考にしてみてくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e6%a3%ae%e3%81%ae%e5%b0%8f%e9%81%93-%e6%9a%97%e3%81%84-%e7%a5%9e%e7%a7%98%e7%9a%84%e3%81%aa-%e9%9c%a7-4700293/)
まずは仕事を辞めたい原因をはっきりさせよう
あなたが仕事を辞めたいと思うようになったきっかけはなんですか?仕事を辞めたいと思ったときは、まずその原因をはっきりさせましょう。紙に書き出して言語化するのがおすすめです。
例えば人間関係が原因なら部署移動や転職を検討するというように、辞めたい原因がわかれば対処するための行動をとることができます。
ただ単純に仕事を辞めたい、働きたくないという場合はそこで思考停止せず、なぜ働きたくないと思ったのか、何が嫌で働きたくないのかを深堀りしてみてくださいね。
仕事を辞めるか判断するポイント
「仕事を辞めたいと思った原因ははっきりしたけど、実際に辞めてもいいのか判断できない」という方へ、仕事を辞めるか判断するポイントを2つご紹介します。
問題解決までの時間で判断する
あなたが今の働き先で仕事を辞めたい原因をなくそうと思ったら、どのくらい時間がかかりますか?
問題がなくなるまでに1年以上かかりそうだったり、転職した方が早く解決しそうだったりするなら、退職も視野に入れていいでしょう。
仕事を辞めたあとのデメリットで判断する
仕事を辞めた場合のデメリットで本当に辞めるか判断するのも一つの手です。
例えば、親の介護で退職する場合は、親の介護に専念できる反面、無収入になってしまうというデメリットがあります。「無収入がきついから退職せずに介護休暇を取ろう」となることもあるでしょう。
仕事を辞める前よりつらい状態にならないように、しっかり先の計画を立てて判断しましょう。
辞めたいと思ったら、仕事から離れる時間を作ってみよう
仕事を辞めたいなあ、と思うときほど一日の中で仕事について考えている時間が多くなりがちです。
悩みごとがあるとついそのことばかり考えてしまいますが、行き過ぎるとストレスが溜まって心身に支障をきたしてしまいます。
ですので、仕事を辞めたいと思ったときは、意識して仕事から離れる時間を作ってみてください。
「お風呂に入ったら今日は仕事のことを考えない」とオフになる時間を決めるのもいいですし、思い切って長めの休暇を取ってみるのもおすすめです。
仕事を辞めたいときに始める準備①貯金する
仕事を辞めると他に収入源がない場合、無収入で生活していくことになります。生活費だけでなく、転職活動での交通費や宿泊費など普段より出費が多くなることが予想されますよね。
ですので仕事を辞めたいと思ったら、貯金を殖やすよう意識してみてください。普段から貯金しておくと、突然仕事を辞めることになってもお金に困らないので安心です。
転職活動のことを考えると、無収入で少なくとも約3か月は生活できるだけのお金を用意するようにしましょう。
仕事を辞めたいときに始める準備②仕事の軸を決める
仕事の軸があると転職活動のときに自分に合う職場を探しやすくなります。給料がどれくらいほしいか、どんな環境で働きたいか、などのこれだけは譲れないという働く基準を持っておきましょう。
今の仕事をしていて、楽しかったことや辛かったことなどをまとめておくのも、次の仕事を探すときの判断基準になるのでおすすめですよ。
また、5年後、10年後の自分はどうありたいかという未来の自分像を決めておくと、目標に向かって行動しやすくなりますので、定期的に将来の自分を想像してみてください。
仕事を辞めたいときに始める準備③求人サイトをみる
仕事を辞めたいと思ったら、早めに求人サイトをチェックしておきましょう。他の職を見て比較することで、今よりいい職が見つかったり、逆に今の職のよさに気がつくかもしれません。
仕事を辞めた時に転職先の目星を早めにつけられれば、無収入の時間を減らすことにもつながりますので今の内から求人サイトに登録してみましょう。
求人サイトについて詳しく紹介した記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
仕事を辞めたいときに始める準備④退職の計画を立てる
退職しようと思っても、円満退職するならだいたい1~3か月かかります。ですので、仕事を辞めたいと思ったら退職の計画を立て始めてみましょう。
一般的な退職の流れを紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
- 退職の意思表示をする(退職1~3か月前)
- 退職願提出(退職2週間~1か月前)
- 仕事の引継ぎ(退職の3日前)
- 退職
1.退職の意思表示をする(退職1~3か月前)
退職の意思が固まったら、退職希望日の1~3か月前までに直属の上司に伝えましょう。法的には退職の2週間前までに意志を伝えれば大丈夫ですが、就業規則で1~3か月前と規定している会社は多いです。
自分の会社の就業規則に従い、退職希望日に余裕をもって退職の意思表示をしてください。
退職理由は個人的かつできるだけ前向きなものを伝えるようにしましょう。実際に退職するまでの間、円満に過ごすためにも会社への不満は避けてください。
また、辞めたいと伝えた時は引き留められる可能性が高いです。ですので相談という形ではなく、意志が固まっていることを伝えましょう。
2.退職願提出(退職2週間~1か月前)
直属の上司との退職日や引継ぎの相談が終わった後、退職日の2週間前までに退職願を提出しましょう。基本は会社の就業規則に則って作成し、規則にない場合はネットや本に載っている形式で提出しましょう。
3.仕事の引継ぎ(退職の3日前)
退職願の受理が済み次第、残務処理や業務の引継ぎを行います。 残りの業務も最後まで責任をもって行い、退職までに終わらない場合は区切りのいいところまで終わらせておきましょう。
引継ぎは会社や後任の人がスムーズに仕事を引き継げるように業務内容の手引書を作っておくといいですね。また、挨拶回りはお世話になった人全員に行いましょう。
4.退職
退職当日までに事務的な手続きやデスク周りの片付け、備品の返却などを済ませ、当日は退職の挨拶をします。
備品は会社から貸し出されていたパソコン等の機器だけでなく、情報漏洩しないよう名刺一つであっても会社のものはすべて返却するようにしてくださいね。
仕事を辞めにくい場合は退職代行サービスがおすすめ
円満退職のためには自分で退職の意思を会社に伝えるのが一番ですが、それが難しい場合は退職代行サービスを使うのがおすすめです。
退職代行サービスは、代行業者や弁護士が代わりに退職の意思を会社に伝えるサービスです。費用が30,000~50,000円ほどかかりますが、退職代行サービスを使えば100%退職することができます。
辞めたいと言いづらい環境にいたり、辞めたいと伝えても退職を認められなかったという場合は、ぜひ退職代行サービスを検討してみてください。
仕事を辞めたいときの相談先
仕事を辞めるかどうかはこれからの生活に大きく関わってきますし、全て一人で悩むのはつらいですよね。家族や友人のような身近な人ほど相談しづらいという人も多いでしょう。
第三者の相談先としては厚生労働省が設置している相談窓口がおすすめです。相談内容によって窓口が用意してありますので、誰かに話を聞いて欲しいという時は利用してみてください。
また、転職エージェントやカウンセラーなどを利用するのもいいですよ。一度相談すれば次からはあなたの事情を理解している相談先になりますので、複数回相談したい場合におすすめです。
仕事を辞めたいときのおすすめの行動
仕事を辞めたいときのおすすめの行動について紹介してきました。最後に、これだけは覚えていてほしいことをまとめとして載せます。
- 紙に書き出して辞めたい原因を明確にする
- 仕事から離れる時間をいつもより多めにする
- 貯金して無収入になった場合も生活できるようにする
- よりよい環境で働くために仕事の軸をもつ
- 今から求人サイトをチェックしておく
- 退職の計画を立てる
「仕事を辞めたい」は、「今の労働環境を良くしたい」という前向きな気持ちです。悲観せず自分の思いと向き合って、乗り越えていってください。