「仕事を辞めたい…」「でも転職とか面倒くさい」「このまま今の会社で働いていいのか?」と考えていますか?今考えていなくてもきっと過去に考えたことはあるでしょう。
退職・転職はなかなか会社の人や家族には相談し辛いものです。行動するのもかなり面倒です。「今のまま頑張ればいいか…」と思う事もあります。
ですが、今一度よく考える必要があります。仕事はあなたの人生の大半を占めるものです。退職するのにどの位手間がかかるか、そもそも辞めるべきかを解説していますので是非最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/photo/29604.html)
みんなの仕事を辞めたい理由は?
あなたの職場でも「辞めたい」と言って今も変わらず働いている方はいませんか?働きながらも「辞めたい」と思っている人は実際大勢います。
どんな理由で今の仕事を辞めたいのか、実際に転職した人を対象に㈱マイナビが調査しました。(2021年版)
転職活動を始めた理由 | |
1位 | 給与が低かった |
2位 | 職場の人間関係が悪かった |
3位 | 会社倒産やリストラ・ハラスメント等の非自発的な理由があった |
4位 | 仕事内容に不満があった |
5位 | 会社の将来性・安定性に不安があった |
6位 | 休日や残業時間などの待遇に不満があった |
7位 | 新しいことに取り組みたかった |
(参考:https://www.mynavi.jp/news/2021/03/post_30246.html?_fsi=artPYRGM&_ga=2.263749003.649060596.1622890954-688843504.1620193412&_fsi=artPYRGM)
ほとんどが会社自体や待遇へ何かしらの不満がある、という結果になりました。
職場では気が合わない人がいても長時間仕事を共にしないといけませんし、待遇の向上を上司に申し出ても聞いてもらえないことがほとんどです。
このような環境が続くので、仕事を辞めたい理由は何かしらに不満があることが多いようです。
仕事を辞めたいなら事前にやるべきこと
実際に仕事を辞めるにはまず何から始めるべきでしょうか?辞める前にやるべきことがあります。
- 辞めたい理由を書き出す
- 解決できるかどうか検討する
辞めたい理由を書き出す
まずは辞めたい理由を紙やメモアプリに書き出してみましょう。頭の中の「辛いこと」「不満なこと」を可視化することで考えが整理できます。
また、整理することで退職理由を上司に伝える際に上手く説明することができるでしょう。
解決できるかどうか検討する
書き出した辞めたい理由を嫌なもの順にランキングして並べてみましょう。
そして「自分が変われば解決できるもの」と「自分だけでは解決できないもの」に分類します。
明らかに自分のスキルや能力不足の場合は、もう少し努力することで環境が変わるかもしれません。自分だけでは解決できない場合は退職・転職を検討し行動しましょう。
仕事を辞めたいなら事前に準備すべきこと
仕事を辞める前によく自己分析しましょう。あなたに合った仕事を見つけるために「あなたの強み」「適正」「将来やりたいこと」を知ることで次の職場でうまくいく可能性が上がります。
仕事を辞めたい理由や今までの経験、長所・短所等を書き出してください。書き出した内容に「なぜこう思ったのか?」「なぜこれが得意なのか?」という風に「なぜ?」と自問していくと自己分析の精度が上がります。
仕事を辞めるまでの流れ
仕事を辞める前に一般的な流れを確認しましょう。事前に流れを確認することで実際に辞める際に円滑に手続きできます。
- 退職する旨を上司に伝える
- 退職願いを提出する
- 引き継ぎを済ませる
1.退職する旨を直属の上司に伝える
まずは退職することを直属の上司へ伝えましょう。上司が人事や社長へ話を通してくれます。
この際に退職する理由や退職日、退職後の仕事を明確にしておくことで、今後のことをしっかり考えた上で退職するという意思を伝えることができます。
会社は仕事の引継ぎや人事計画をしないといけないので、退職する2~3ヶ月前までには退職する旨を上司へ伝えましょう。
2.退職願いを提出する
上司が人事や社長へ話を通してくれたら「退職願い」を提出します。
会社の雛形があれば規定に沿って記入しましょう。雛形がない場合はインターネットから情報収集し、退職願いを作成します。
3.引き継ぎを済ませる
退職願いが受理されたら、後任者に仕事の引継ぎを行っていきます。
後任者のためにもわかりやすく、詳細までわかるように引継ぎ書を作成しましょう。
スムーズに仕事を辞めたいなら3つの方法を押さえましょう
退職はスムーズかつ円満に進めましょう。後味の悪い退職にしないために以下の点を確認してみてください。
- 退職する旨を伝えるタイミングは繁忙期を避ける
- お世話になった方や同僚へは直接挨拶する
- 退職理由は前向きな理由にする
退職する旨を伝えるタイミングは繁忙期を避ける
繁忙期に退職するなら会社や後任者へとても負担がかかります。またあなたの印象も悪くなってしまうので繁忙期は避けましょう。
また繁忙期だと、「退職したい」と相談しても取り合ってもらえない可能性もあります。
お世話になった方や同僚へは直接挨拶する
退職願いを提出した後は、お世話になった方や同僚へ挨拶をして回りましょう。
今までお世話になったことへの感謝をしっかり伝えることで誠意を示します。
退職理由は前向きな理由にする
退職理由が会社への不満や人間関係だったとしても、前向きな理由を話すようにしましょう。
ここで会社の不満を理由にすると改善策を提示され、会社に残るように説得してくるかもしれません。
仕事を辞めたい人が必ずチェックすべき3つのこと
仕事を辞めるために解説してきましたが、そもそもあなたは仕事を辞めた方がいいのでしょうか?仕事を辞めた方がいい人の特徴を解説します。
- 人間関係がとてもストレスとなっている場合
- 仕事が自分に向いていないと感じた場合
- うつ病・もしくはうつ病の一歩手前の場合
人間関係がとてもストレスとなっている場合
人間関係で悩んでいる人は程度の大きさに違いはあれど大勢います。仕事を教えてもらえなかったり上司からの当たりが辛い、いじめを受けていたりしてストレスが爆発しそうな方は思い切って辞めてみましょう。
他人の行動・思考を変えることはできないので、自分から身を引く必要があります。
仕事が自分に向いていないと感じた場合
「仕事は3年続けろ」という言葉をよく耳にします。この3年には根拠などありません。
嫌な仕事でも3年続けることで確かに忍耐力が身につくかもしれません。筆者としては、あなたの人生という限りある時間を切り売りするにはもったいないと思います。
1年働いてみて、やりがいや仕事内容に不満があるなら早めに区切りをつけてもいいでしょう。
うつ病・もしくはうつ病の一歩手前の場合
うつ病になればあなた自身が壊れてしまいます。ですが、仕事であなたが壊れてしまっても会社は何の保障もしてはくれません。
うつ病の場合、もしくはうつ病の手前にいる場合は退職の前に休職をしましょう。一度心身を休ませる必要があります。
仕事を辞めたいけど…何もしないとどうなる?
冒頭でも触れましたが、「辞めたい」と言って何も行動を起こさずに働いている人は大勢います。
「退職したい」と考えていても何も行動しない人はストレスのせいでうつ病になってしまったり、年齢ゆえにもう転職は難しくなる、嫌な職場で定年まで何十年も働かないといけなかったりします。
前述しましたが、あなたの時間や身体はとても大切なもので、誰も保障などしてくれません。あなたの今後の未来を考えて行動するべきか否か決定しましょう。
転職市場はどうなってる?
退職して転職するにしても、「周りの人で転職する人がいないからやっぱり怖い!」という人もいるかと思います。実際に今の転職市場はどうなっているでしょうか?
㈱マイナビの調査によると、2019年までは転職者は増加傾向にありました。2020年には感染症の影響もあったため前年に比べて減少していますが、全体的に転職する人は増えています。
今や日本でも転職は少しずつ一般化してきています。転職が一般的な欧米に近づいてきたのでしょう。
(出典:https://www.mynavi.jp/news/2021/03/post_30246.html?_fsi=artPYRGM&_ga=2.263749003.649060596.1622890954-688843504.1620193412&_fsi=artPYRGM)
番外編:退職代行とは?
最後に番外編として「退職代行」について解説します。あなたも名前自体は聞いたことがあるのではないでしょうか?
退職代行とは、退職の処理をあなたに代わって行ってくれるサービスのことです。「退職したいけど話を切り出し辛い…」「もう上司とは顔すら合わせたくない!」という方向けに代わって処理してくれます。
とても魅力的ですが、デメリットとして「退職に費用がかかる」「円満に退職はできない」といった点があります。よく考えてから利用するか決定しましょう。
仕事を辞めることは人生の大きな岐路!
今回は仕事を辞めるための手順や準備するものについて解説しました。日本では退職とは良いイメージはありませんが、仕事を辞めることは決して悪いことではありません!
あなたの人生は会社のためではなく、あなた自身のためにあります。
ずっと仕事がしたいと思える職場なら一番良いですが、もしあなたの心身を蝕むような職場であれば大きな決断となりますが、実際に行動していきましょう!