働いていると誰もが一度は、「仕事がうまくいかない」と悩むことがあると思います。気分が落ち込み、何もかも嫌になってしまいますよね。
しかし、人生100年時代と言われている現在では、良いことばかりではなく嫌なことも生きているうちに経験することになります。
長い人生の中で、たくさんのつらい経験を乗り越えることで、人はさらに自分を成長させていくことができます。
今回の記事では、仕事がうまくいかない原因と対策について解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください!
アイキャッチ画像出典元:https://pixabay.com/ja/photos/%e7%b5%b6%e6%9c%9b%e7%9a%84%e3%81%a7%e3%81%99-%e6%80%9d%e8%80%83-5011953/
仕事がうまくいかないときにやるべきこと
解決への第一歩は、「仕事がうまくいかないと感じている内容や問題点を紙に書きだし、振り返ること」です!
なぜなら、悩みを抱えたままだとそのことで頭がいっぱいになり、思考停止します。紙に書いて可視化することで、頭が整理されるため原因検索や解決策を考える余裕が生まれます。
また、漠然と仕事がうまくいかないと考えていると、解決への行動を起こすことができません。人間関係や仕事内容など、自分がなぜ仕事がうまくいかないと感じるのか書き出してみましょう。
仕事がうまくいかないことを”可視化”しないデメリットとは?
仕事がうまくいかないときに、書いてる時間はないし、面倒くさいと思う方もいるかもしれません。
しかし、可視化しないことによるデメリットがたくさんあります。まとめると以下の通りです。
- 原因が特定できない
- 頭の中が整理できず、余裕がなくなる
- 同じ悩みを人に言語化できない
原因が特定できない
紙に書かず、頭の中だけで原因を考えていると、堂々巡りをしたり、つい他のことに気を取られたりしてしまいます。
すると、原因が特定できないので、改善することができません。そして、仕事がうまくいかないままになってしまいます。
仕事がうまくいかない原因を明確にするためには、面倒くさくても紙に書いて、振り返りをしましょう。
頭の中が整理できず、余裕がなくなる
人間の脳は複数のことを処理することが苦手です。仕事がうまくいかない理由ばかりに気を取られていると他のことに集中できなくなります。
一度紙に書き出しておけば忘れたとしても、後から振り返ることができます。頭が整理されればよい解決策が出てくることもあります。
頭の中でだけ悩むのは、今日限りでやめましょう。頭を整理して精神的に余裕のある考えをしましょう。
同じ悩みを言語化できない
仕事がうまくいかないと悩んでいる人は他にもたくさんいます。悩んでいる内容はそれぞれ違いますが、似ていることも必ず出てきます。
似た悩みを抱えているときは、人に聞くのが一番です。しかし、自分でどんな悩みなのか言語化できないと相手も的確に悩みにこたえることができません。
紙に書くこと自体が、言語化していることになるため、自分の悩みを言葉で伝えられるようにしましょう。
仕事がうまくいかない6つの原因
はじめて書く場合、原因がうまく出てこない人もいるかと思います。仕事がうまくいかない原因には、大きく6つあります。それぞれの原因と解決策を解説していきます。
- 経験不足
- 同じミスを繰り返してしまう
- 仕事の目的が分からない
- 人間関係がうまくいかない
- スケジュールに余裕がない
- 仕事に集中できない
経験不足
何事も始めるときは全員が初心者です。すべてが出来なくて当たり前です。
しかし、上司に責められたり、同僚と比較をしてしまうと自分の何ができないのかが明確になってしまうため落ち込みやすいです。
仕事ができない原因が経験不足によるものであれば、経験を積んでいくことでしか解決できません。
同じミスを繰り返す
同じミスを繰り返すと、何度も指摘されるので自分ができないやつだと思ってしまいますよね。自己肯定感が低下し、より悲観的な考えになってしまいます。
同じミスを繰り返す人は、振り返りをしっかりと行いましょう。なぜ、そのミスをしてしまったのか振り返ることで自分の思考パターンや特徴がみえてきます。
自分の考えや行動パターンを知ることで同じミスを防ぐことができます。
仕事の目的が分からない
仕事の目的が分からないと自分が何をしているのかが分からず、仕事の質が落ちます。
例えば、大工に何をしているんですかと聞いたときに「快適に過ごせる家を作るために木を切ってます。」と答える人と、「上司に言われて木を切ってます。」と答える人がいます。
前者の方がより質の高い仕事をすることがわかっています。つまり、今やっていることが今後どういうものになるのか目的がイメージできていないといけません。
任されている仕事はどんな目的を達成するための仕事なのかを考えてみましょう!
人間関係がうまくいかない
上司や同僚と人間関係が構築できないことが原因で仕事ができない人も多くいます。
人間関係で悩んでいる人はコミュニケーションエラーを起こしやすく仕事に支障をきたします。人間関係は人が最も悩む原因です。
そのため、人間関係に関する多くの書籍が発売されています。人間関係が原因の場合は、本を読むことをオススメします。
人間関係をよくするには自分に合う方法でアプローチしていく必要があります。様々な方法がありますので、本を読んで自分に合った本を実践してください。
スケジュールに余裕がない
スケジュール管理ができず、提出や納期がギリギリになってしまうことがあります。人間追いつめられるとやる気が出ますが、このくらいでいいかと諦めやすくもなります。
スケジュールをしっかりと管理し、時間管理することで心に余裕が生まれます。余裕がある状態を作ることで仕事のパフォーマンスは向上します。
スケジュール管理ができないことが原因であれば、うまくいく方法を模索していきましょう。
仕事に集中できない
ストレスが溜まっていたり、他に悩みがあったりすると仕事に集中できません。集中していないと仕事に手がつかず、生産性が落ちてしまいます。
仕事に集中できる環境がとても大切です。お気に入りのものを使ったり、仕事中にリフレッシュする時間を作ったりなど工夫はたくさんできます。
仕事に集中できない原因をまずは自分で認識し、それを解決するにはどうしたらよいか考えてみましょう。
うまくいかない人の考え方
仕事がうまくいかない原因だけでなく、うまくいかない考え方も存在します。以下の内容に当てはまるようなら、明日から少しずつ改善していきましょう。
- 完璧主義
- 報連相が苦手
- 時間の管理ができない
- 後回しにする
- 嫌と言えない
完璧主義
- 「仕事をすべて完璧に終わらせてから提出しよう」
- 「これじゃ納得してくれないからもう少しやろう」
こういった、完璧にやろうと考えて行動していませんか?それでは、いつまでたっても仕事は終わりません。
完璧主義の人は、自分の納得するまで仕事をやろうとしてしまいます。しかし、自分の完璧さと相手が求めている完璧さが違うことが多いです。
6-7割ほどが終わった段階で一度確認を取り、今の進捗状況や方向性など上司に確認することが仕事ができるようになるコツです。
報連相が苦手
報連相とは、「報告、連絡、相談」の頭文字をとった言葉です。報連相がしっかりできていない人ほど仕事がうまくいかない傾向にあります。
報告しにくい上司や相談しにくい先輩などいるとは思います。しかし、自分だけで仕事をしていると間違っていることに気づきません。
間違いに気づかずより事態を悪化させることがありますので、報連相を意識して行いましょう。
時間の管理ができない
時間管理ができないと、仕事がうまくいかない原因になります。時々、「やればできるからまだ大丈夫」という人がいますが、それならすぐやりましょう。
時間管理を行うために、大事なのは逆算をしてスケジュールを立てることです。
期限までに自分が何をどのようにいつまでに終わらせなければいけないのか、先を考えて行動できるようにしましょう。
後回しにする
- 「まだ時間あるしあとでいいか。」
- 「とりあえず、ゲームしてからやろう」
このように、後回しにして課題に取り組めた人はいますか。出来ているのならいいですが、ほとんどの人はやらずに終わります。
後回しにしても、結局いつかはやらなければならないので、スケジュールを立てて早めに終わらせられるようにしましょう。
嫌と言えない
仕事の関係上、どうしても上司から頼まれた仕事が断りにくいことありますよね。
しかし、断る勇気を出さないと仕事が山積みになっていき、自分の手に負えなくなります。頼まれたことができていないと上司から怒られますし、損しかありません。
なので、しっかりとできないことを伝えるか、代替え方法を提示しましょう。
何をやってもうまくいかないときは?
仕事がうまくいかない原因や特徴を改善させたにも関わらず、状況がよくならないこともあります。それでも、悩み続けてしまうと精神的に病んでしまいます。
悩みすぎることはよくありません。どうしても改善できないときはその場から離れることも考えましょう。方法としては以下の3つがあります。
- 長期休暇を取る
- 部署移動をする
- 転職する
長期休暇を取る
どうしても改善できない場合は、長期休暇を取りましょう。無理をして精神病になると、一生付き合っていかなければなりません。
やることをやってもだめなら、長期的に離れて気分をリフレッシュしましょう。
もしかしたら、長期休暇明けで、仕事の環境が変わっているかもしれませんし、心配して声をかけてくれる人がいるかもしれません。
部署移動をする
長期休暇明けでも、環境が変わらなかったり、再び働くことが困難であれば部署を移動しましょう。
部署によって、環境は異なります。働く環境を変えることで同じ会社にいながら働き続けることは可能です。
環境を変えることで、自分の心境に大きな変化が出てくると思います。新たな気持ちで仕事に向き合えることができモチベーションを高めることができるでしょう。
転職する
長期休暇や部署移動をしても、精神的に苦痛を感じるようであれば転職を考えたほうがいいでしょう。
転職は最終手段ですが、メリットはたくさんあります。自分のスキルアップや昇給など様々な恩恵が受けられます。
しかし、また一から始めることになるため、慣れるのに時間がかかりそれがストレスになる場合もあります。それでも、今のストレスの方が辛い場合は転職をオススメします。
仕事がうまくいかないときにやってはいけないこと
仕事がうまくいかないときに、やってはいけないことが5つあります。5つのうちどれか一つでもやっていると、より悪い方向へ向かってしまいます。
- 自分を責めすぎる
- 家に帰ってもミスを引きずる
- 他人のせいにする
- 不規則な生活をする
- 深く考えず転職する
自分を責めすぎる
仕事ができない原因を振り返ることはとても大事なことです。しかし、自分を責めすぎるのはよくありません。
自分を責めすぎてしまうと自己肯定感が低くなり、精神的に病んでしまいます。
振り返りは自分のできないところに目を向けるだけでなく、できたところにも目を向けるようにしましょう!!
家に帰ってもミスを引きずる
仕事でできないことがあったとしても、家に持ち帰らないようにしましょう!
仕事は仕事、プライベートはプライベートで分けることが、心を休ませるにはとても大切です。
家に帰ってまで仕事の失敗を考えていては気分が落ち込むのは当たり前です。家に帰る前に振り返りを行いましょう!
他人のせいにする
時々、仕事がうまくいかず他人のせいにする人がいますが、絶対にしないでください!!
仕事ができない原因のすべては自分にあると考える「原因自分論」で考えましょう。
なぜなら、他人を変えることはできないが自分を変えることができるからです。自分の振り返りをすれば明日からにでもすぐ改善できますよね。
相手に改善してほしいことを伝えてもすぐには変わりません。他人のせいにせず、まずは自分の何を変えることができるのか考えましょう。
不規則な生活をする
仕事ができず、ストレスが溜まると、つい暴飲暴食や夜更かしをしてしまいますよね。
しかし、不規則な生活をすると、体調を崩しやすくなってしまいます。健康をないがしろにすると後から痛い目にあいます。
仕事ができず、改善しても変わらないときは無理せずリフレッシュしましょう!!
深く考えず転職する
仕事ができないから、すぐに転職することはオススメしません。仕事を始めたばかりの時期ならなおさら転職をすぐにしないでください。
転職をしても初めは慣れない環境で仕事を始めることになります。それがストレスになる人もいます。また、次の仕事が自分に合う仕事かもわかりません。
いくら転職サイトで確認しても、結局は実際に働いてみないと分からないことが多いです。
なので、まずは今の仕事で試行錯誤を繰り返し、どうしてもだめなら転職という方法を考えていくのがよいでしょう。
仕事がうまくいかないときのまとめ
仕事がうまくいかないときは、悩んでいるだけではいけません。この記事の以下のことを実践してみてください。
- 仕事がうまくいかない原因を書き出し、振り返る
- 仕事がうまくいかない6つの原因を考えてみる
- 何をしてもうまくいかないときは、長期休暇や部署移動を検討する
- どうしてもだめなら、転職を考える
紙に書きだすだけでも、何が原因で仕事がうまくいかないのかが把握できるようになります。今から、紙とペンを用意して書き始めてみましょう!!