最近よく広告などで目にする格安SIMとは、一体何なのでしょうか?あなたも「よく聞くけど何のこと?」と思いますよね。
しかも格安と聞くと、危険なニオイがします。「安いのは嬉しいけど安全性が心配…」と手が伸びにくいのが現状です。
私も格安SIMを利用していますが、同僚たちから「それ大丈夫なの?」と不審がられました。ぜひあなたには、その不安をなくしてほしいのです。
この記事を読めば、格安SIMとは何なのか、安さの理由やメリットデメリットがわかり、不安もなくなります!
(アイキャッチ画像出典:https://unsplash.com/photos/NEv65ZXjuLg)
格安SIMとは何のこと?
格安SIMとは、格安で利用できる携帯電話サービスのことです。大手キャリアに比べると、利用料金が格安に設定されています。
大手キャリアとは、docomo、au、ソフトバンクといった大手携帯電話会社(大手キャリア)のことを指しています。
また大手キャリアと比べ、利用できるプランが豊富であることも、格安SIMの大きな特徴です。電話も使用できるプラン、データ通信のみのプランなどがあります。
そもそもSIMって何?
SIMはICカードのことで、利用者の情報が入っており、SIMカードと呼ばれています。
店舗ではスタッフの方が操作してくれるので、見たことがないかも知れませんが、あなたのスマホにも入っているんですよ。
また、スマホを使った通信や通話は、SIMカードに電話番号を結びつけることで可能となっています。
つまりスマホは、SIMカードが入ることで初めて、「電話機」の役割を果たすことができるのです。
格安SIMができたきっかけ
大手キャリアがスマホ市場を独占する中、格安SIMはなぜ誕生したのでしょうか?その理由は、利用形態の多様化です。
現代の私たちは、電話をしたり、ネットを見たり、ゲームをしたり…とスマホを様々に利用しています。
メインの利用目的が多様化した現代のユーザーが、自由に料金やサービスを選択できるよう、スマホ市場も多様化していったのです。
時代とともに、私たちのニーズへ応えるために変わっていったということですね。
格安SIMは普及している?
最近よく耳にする格安SIMですが、実際どれくらいの人が使ってるのでしょうか?
ICT総研の2021年5月MVNO格安SIMの利用者動向調査を参照すると、およそ6人に1人がMVNOの格安SIMを利用していることがわかりました。(出典:https://ictr.co.jp/report/20210526.html/)
また、ワイモバイルや楽天モバイル、UQmobileなどの格安SIMも含めるとさらに利用されています。利用者はどんどん増え、普及してきていると言えますね。
「格安」には理由がある!
格安SIMが「格安」な理由は以下の2つ。理由が明らかになることで、「安全なの?」というあなたの不安がなくなると嬉しいです。
- 大手キャリアから通信設備を借りているから
- 店舗を持たずに人件費を抑えているから
①大手キャリアから通信設備を借りているから
格安SIMを提供する事業者「MVNO」は、大手キャリアの通信施設を借りて電波を飛ばしています。かつては大手キャリアが施設を独占していました。
大手キャリアから通信設備を借り、コストを抑えることで、私たちユーザーの利用料金も格安に設定できています。
「借りた方が高いんじゃないの?」と思いますよね。しかし実は、自社で設備を持つ方が、所持や維持に多くコストがかかってしまうのです。
②店舗を持たずに人件費を抑えているから
よく、ショッピングモールや大きな道路沿いに、大手キャリアの店舗を見かけますよね。
MVNOはそのような店舗を持たず、店舗費や人件費を削減することで、格安のサービスを提供できています。
格安SIMのメリットとは?
ここまでご説明してきた格安SIMですが、実際利用した時にどのようなメリットがあるのでしょうか。メリットは以下の3つです。
- 利用料金が安い
- 料金プランが多様で豊富
- 契約期間の縛りが緩い
格安SIMのメリット①:利用料金が安い
いちばんのメリットは、やはり利用料金が安いことです。安ければ安いほど助かりますよね。
2020年10月MMD研究所の調査を参照すると、大手キャリアを利用した場合の月額料金が平均8,312円なのに対し、格安SIMは平均4,424円、MVNOは平均3,771円であることがわかりました。(出典:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1898.html)
大手キャリアに比べ半額以下で利用できるので、格安という言葉に間違いはないでしょう。
格安SIMのメリット②:料金プランが多様で豊富
スマホの使い方によって、様々なプランを選ぶことができるのも魅力です。
電話をよく使う人は、音声通話SIMが良いでしょう。データ通信にプラスして電話もでき、電話を使う頻度や長さによってプランは様々です。
電話はLINE電話などで済む!という方は、データSIMが合います。こちらはデータ通信のみの利用で、電話番号は持てませんが、その分料金は安くなります。
自分の使い方に合わせてプランを選べるので、無駄な料金を払う必要がなくなりますね。
格安SIMのメリット③:契約期間の縛りが緩い
大手キャリアは多くの場合、2年間の契約期間を設けており、期間外の契約解除には解約金が発生します。
対して格安SIMは、6ヶ月〜1年の最低契約期間を設けており、それ以降の解約に解約金はかかりません。
あなたにも、大手キャリアを利用して、「契約の自動更新忘れてた!」という経験はありませんか?格安SIMでは、その心配は不要なのです。
格安SIMのデメリットとは?
格安SIMの3つのメリットを紹介しましたが、気になるのはデメリットですよね。格安SIMのデメリット3つを見ていきましょう。
- 携帯メールアドレスが使えない
- 通信が不安定
- 自分で解決しなければならない
格安SIMのデメリット①:携帯メールアドレスが使えない
大手キャリアで契約するとメールアドレスが貰えますが、使用できなくなってしまいます。
ですが最近ではGmailなどのフリーメールも普及していて、複数のアカウントを所持できます。
メールの利用が必要な方は、フリーメールを利用すれば特に問題はありませんね。
格安SIMのデメリット②:通信が不安定
通信設備を借りているので、電波の利用が多い時間帯(朝の通勤、通学時やお昼休みの時間)は、電波が混雑し不安定になります。
とはいえ最近では、どこにでもフリーWi-Fiが設置してあるので、こちらもそこまで心配はいりません。
格安SIMのデメリット③:自分で解決しなければならない
店舗をほぼ持っていないので、問題があった時は自分で解決、操作する必要があります。あなたが機器操作に不安を持つなら、大きなデメリットとなるでしょう。
しかしその分、電話やチャットで相談できるサービスも充実しているので、困った時はサービスを利用し相談しましょう。
格安SIMについてのよくあるQ&A
格安SIMについてのよくあるQ&Aを紹介します。格安SIMを契約、購入する際に参考にしてみてください。
格安SIMはどこで購入するの?
格安SIMは、主にインターネットから契約、購入ができ、入力情報に不備がなければ、翌日〜5日ほどで手元に届きます。
また一部ではありますが、家電量販店や大型ショッピングモールでも取り扱っている場合があります。
インターネットでの契約や購入が不安な場合は、格安SIMを取り扱っている店舗を探してみましょう。
格安SIMの契約する時に準備するものは?
準備するものは本人確認書類です。運転免許証やマイナンバーカードが利用できます。
また、電話番号を変えたくない場合は、「MNP予約番号」を準備しましょう。
「MNP予約番号」は、契約中の携帯電話会社から取得し、格安SIMを契約する時に入力します。
ただし、「MNP予約番号」には有効期限があるほか、取得する手数料や違約金が発生する場合があるので、注意が必要です。
格安SIMのプラン変更はできる?
プランの変更はもちろん、音声通話SIMからデータ通信SIMのように、SIMカード自体の変更もできます。しかし変更の際は手数料がかかります。
利用してみてプランが合わない場合は、プランの変更も検討してみてください。
格安SIMが合う人・合わない人
Wi-Fiがある環境で動画視聴やゲームをする、電話はLINEなどで充分、機器操作に不安はないという方は格安SIMが合うでしょう。
反対にWi-Fi環境がない、LINEなど以外でよく電話をする、機器操作が不安という方は大手キャリアを利用すべきですね。
ちなみに私も格安SIMを2年ほど利用しています。機器操作が非常に不安でしたが、これまで特に問題なく利用できていますよ!
「格安SIMとは何のこと?」まとめ
格安SIMとは何なのか、さらに安さの理由やメリットデメリットについて紹介しました。
格安SIMは、格安で利用できる携帯電話サービスのことでした。設備費用や人件費を抑えることで、格安のサービスを提供できています。
そしてメリットとデメリットがわかった今、ぜひあなたのスマホの使い方と照らし合わせてください。
自分の使い方に合うかも!今のままでは無駄に料金を払い続ける!と感じたら、ぜひ格安SIMの利用を検討してみてくださいね。