ドワーフロップをうさぎの品種と勘違いしている人も多いのではないでしょうか。
ドワーフロップは、うさぎの品種ではありませんので、この記事で理解してもらえればと思います。
また、ドワーフロップの代表品種を1つ紹介しますので、参考にしてみてください。
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22010877?title=%E3%81%86%E3%81%95%E3%81%8E%20%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%20%E5%8B%95%E7%89%A9%20%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88&searchId=2265963952
ドワーフロップとは
ドワーフロップってどんなうさぎかと言うと、実は、うさぎの品種の一種ではありません。
垂れ耳が特徴のうさぎ「ロップイヤー」の中でも、小型「ドワーフ」の品種を総称したものを呼びます。
ロップイヤーは、丸っこい体に、垂れた耳、垂れた耳を毛づくろいする愛らしさが、ペットとして人気の品種です。
ドワーフロップの代表的な品種として、アメリカ産のホーランドロップが有名ではないでしょうか。
ドワーフロップ特徴
ドワーフロップの特徴は、交配の種類によってさまざまな毛質のうさぎがいることです。
例えば、ライオンのたてがみのような長い毛のうさぎや、全身を長い毛で覆われたアンゴラと呼ばれるタイプなどがあります。
カラーバリエーションもさまざまで、毛の根元、中間、毛先で色が違うものや、ぶち模様のうさぎもいます。
そして、一番の特徴は、ドワーフ品種特有の体の小ささと、ロップイヤー品種の垂れた耳をあわせもっていることです。
ドワーフロップ性格
ドワーフロップの性格は、基本的には、大人しく人に懐きやすい明るい性格をしていて、どちらかというと甘えん坊です。
うさぎとのスキンシップを楽しみたい方におすすめな品種ではないでしょうか。
しかし、スキンシップが足りないとストレスを感じてしまい、体調を崩してしまう可能性がありますので、注意が必要です。
次の項目では、ドワーフロップの代表的な品種「ホランドロップ」について紹介しています。
ドワーフロップ代表:ホーランドロップの特徴
ホーランドロップは、ドワーフロップの中でも特に小型なうさぎで体重は1.8kg前後です。
大きな顔に可愛いサイズの垂れた耳、ぺっしゃんとつぶれた愛嬌のある丸顔が特徴的の人気なうさぎ。
頭から下にかけて、帯状の毛が盛り上がった部分があり、この部分を「クラウン」と呼びます。
アメリカのうさぎ協会「ARBA」によると、ショーでは、このクラウンの位置によって、評価がかわるそうです。
ドワーフロップ代表:ホーランドロップの性格
ホーランドロップは、人に懐きやすく好奇心旺盛で明るい性格のうさぎです。
寂しがりな一面があり、あなたに懐くと後ろをついてまわってくることも珍しくありません。
わがままで、意地っ張りな一面もありますが、うさぎ界の甘えん坊と言っても過言ではないです。
しかし、この性格から、スキンシップが足りないとストレスを感じてしまい、体調を崩すことがあるので、必ず注意をしてあげましょう。
ドワーフロップ代表:ホーランドロップのカラーバリエーション
アメリカのうさぎ協会「ARBA」によると、ホーランドロップのカラーバリエーションは8つのグループに分けることができます。
カラーバリエーション①セルフ
セルフとは、ブラック、ブルー、チョコレート、ライラック、ブルーアイドホワイト、ルビーアイドホワイトなど単色カラーです。
カラーバリエーション②シェイデッド
カラーバリエーション③
ブロークンとはブロークントータス、ブロークンブラックオター、ブロークンブラック、ブロークンオレンジ、ブロークンスクワレル、ブロークンセーブルポイント、など白地に模様があるものです。
カラーバリエーション④アグーチ
アグーチとはオパール、チンチラ、チェスナットアグーチ、スクワレル、リンクスなど単色で濃淡があります。
カラーバリエーション⑤タンパターン
タンパターンとは、あごの下や耳の下、目のまわりなどがところどころ白いです。
カラーバリエーション⑥ワイドバンド
ワイドバンドとは、チョコレートオター、ブラックオターなど身体全体やしっぽ、耳や足が同一カラーで、腹部や目のまわり、あごの下などが薄いカラーになっています
カラーバリエーション⑦チックドグループ
チックドグループとは、スティールブラック、スティールブルー、スティールライラックなど上毛がベースの色と違う色で、体全体が覆われている。
カラーバリエーション⑧ポインテッドホワイト
ポインテッドホワイトとは、身体の一部に違う色のポイントが入っています。
ドワーフロップ代表:ホーランドロップの食事は?
うさぎの餌はペレットと牧草をバランスよくあげ、特に牧草は切らさないように充分な量をケージに入れ、いつでも食べれるようにしましょう。
繊維質が多い牧草を食べることで、歯の伸びすぎを防止したり、お腹の調子を整えてくれます。
とはいえ、うさぎにも好き嫌いがあるため、硬い牧草を食べない場合もありますので、いろいろな牧草を試してみて、ください。
そして、うさぎの年齢によっても、与える牧草を変えていくことが重要です。
ドワーフロップ代表:ホーランドロップの飼育環境
うさぎは、室内で飼育することが主流ですが、快適に過ごせるように準備をしてあげましょう。
うさぎを飼う上で最も大事なものはケージで、置き場所は直射日光が当たらない、湿気や温度変化の少ない場所が良いです。
また、うさぎは繊細な生き物なので、暑過ぎても寒過ぎても体調を崩すことがあります。
うさぎの飼育に適した温度は18~24度、湿度は40~60%だと言われているので、温度計や湿度計などで確認して、快適な環境を作ってあげましょう。
ドワーフロップ代表:ホーランドロップの飼育にかかる費用は?
ドワーフロップの相場は、50,000~110,000円で平均60,000円前後です。
飼育には、ケージや給水器、餌入れ、トイレなどの初期費用がおよそ20,000~30,000円程度かかります。
うさぎのグルーミンググッズが5,000円ぐらいで、ドワーフロップのお迎え費用は、70,000~140,000円ぐらいです。
他にも月の費用として餌代や、トイレの砂などが必要で月3,000~5,000円ぐらいかかるので、目安となりますが事前にしっかり準備しておきましょう。
ドワーフロップ代表:ホーランドロップのなりやすい病気
ホーランドロップには、以下の3つのかかりやすい病気がありますので、注意をしてあげましょう。
かかりやすい病気①中耳炎
ホーランドロップは、垂れた耳のため、湿気がたまって細菌が繁殖しやすく、中耳炎になりやすいです。
耳のお手入れを定期的に行って、以下の症状がある場合は、早めに動物病院に連れていってあげましょう。
危険な症状は、耳をかゆがったり痛がる、膿がでたり嫌なにおいがする、急に耳垢が増えるなどです。
悪化してしまうと、眼振、斜頸といった神経症状が出て、介護が必要なる場合や、最悪の場合死亡する可能性もあります。
かかりやすい病気②毛球症
毛づくろいすることで、飲み込んだ毛が胃の中で球状になり、消化不良を引き起こす病気です。
症状として、徐々にフンが小さくなったり、毛でつながったフンや涙型のフン、最悪の場合フンがでなくなります。
また、食欲がなくなったり、歯ぎしりをしたりするので、この症状がでたら、死の危険性もあるので早急に病院に連れていきましょう。
ホーランドロップは短毛でも毛量が多いうさぎなので、定期的なグルーミングが必要です。
かかりやすい病気③不正咬合
通常、牧草などを食べることで、歯を適切な長さを保つことができます。
しかし、うさぎの歯は生涯伸び続けるので、うまく摩耗されないと歯が伸びすぎて、かみ合わせが悪くなることがあります。
この噛み合わせの悪い状態を不正咬合と言い、この状態が続いてしまうと口の中が傷ついてしまったりして、食欲低下を引き起こします。
繊維質が豊富な牧草をしっかり食べさせ、噛み合わせや食欲、食べ方が気になる場合は、動物病院で歯をチェックしてもらいましょう。
ドワーフロップのまとめ
ドワーフロップとは、うさぎの品種ではなく、耳が垂れた品種「ロップイヤー」の中でも、小さいうさぎの総称です。
ドワーフロップは、垂れた耳と可愛らしい顔、大人しく人に懐きやすい性格から人気のあるうさぎです。
今回は、ドワーフロップの中でも、最も有名な品種「ホーランドロップ」の紹介をしました。
小さく、懐きやすいうさぎを飼いたい場合は、ぜひ、ドワーフロップを飼ってみてください。