「格安SIMってよく耳にするけど、結局何なのか分からない」という方も多いでしょう。格安SIMとは、大手携帯会社より安い料金でメールや電話、インターネットを利用できるICカードを指します。
半額近く節約できるメリットがある格安SIMですが、それだけ安いとちゃんとしている物なのか不安にもなりますよね。しかし格安SIMがなぜ安いのかには、きちんとした理由があるんです。
本記事では、そもそも格安SIMとは何なのかや、格安SIMが安い理由、格安SIMのメリット・デメリットなどについて徹底解説しています。固定費である携帯代を安くしたいと考えている方は、ぜひご一読ください。
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/携帯電話-sdカード-4381895/
格安SIMとは?
「Softbank」や「au」、「docomo」などはよく耳にしたことがあるでしょう。
そのような大手の携帯会社に比べ、より安価に電話やメール、インターネットを利用できるICカードを「格安SIM」と呼びます。
この「SIMカード」は、あなたの携帯の中にも入っています。SIMカードには、あなたの電話番号や個人情報などが記録されているのです。SIMカードがないと、電話やインターネットが利用できません。
最近聞くことも多くなった「格安スマホ」と言われる携帯に、「格安SIMカード」が入っているんですね。
不安を払拭!格安SIMが安い理由
「安すぎて、逆に怪しい!」と疑う方もいるでしょう。しかし格安SIMが安い理由には、真っ当な理由があるんです。
なぜ格安SIMが安いのかというと、大手携帯会社から回線を借りてサービス提供しているためです。回線を借りることで、コストがかかってしまう回線の設備費やメンテナンス代が抑えられます。
また携帯ショップを設けていないことから、テナント料や店舗運営費、人件費の削減を実現させました。自分で必要なオプションを選べることも、格安SIMが安い理由の一つです。
このような理由から、あなたの手にも「格安SIM」のサービスが届くんですね。
格安SIMは通信速度が遅くなるって本当?
格安SIMを利用するにあたって「安い分、通信速度が遅くなるんじゃないの?」と、ストレスを感じないか不安な方もいるでしょう。
実際、大手携帯会社の通信速度より、格安SIMの通信速度は遅い傾向にあります。しかしこれは、どの格安SIMを利用するか、どこでいつ格安スマホを利用するかによって左右されるんです。
逆を言えば、優秀な格安SIMを利用したり、多くの人が利用しないような場所・時間帯に利用したりすることで、通信速度は早くなる可能性があります。
「格安SIM=通信速度が遅い」と結び付けられないことが、お分かりいただけたでしょうか?
知って得する格安SIMのメリット3つとは
格安SIMとは何かをはじめ、格安SIMが安い理由や格安SIMの通信速度について触れてきました。ここからは、格安SIMのメリットについて3つに分け、詳しく解説していきます。
半額以上安くなることも!
あなたは今、月々の携帯代はいくらですか?私は月々1万円以上もかかっています。1万円以上とは言わずとも、大体5,000円以上10,000円未満の方が多いでしょう。
格安SIMでは、月々の携帯代を約1,000〜2,000円台にまで抑えることができるんです。それも、普段利用している携帯と使い勝手が変わらずに、です。
格安SIMにしただけで月々の携帯代をほぼ半額にできるのは、大きなメリットだと思いませんか?
自分好みにプランを選べる
携帯ショップで店員さんから勧められたおすすめプランに、加入したままではありませんか?勧められたがままに加入していても、実際どれだけ得しているか分からないケースがほとんどです。
格安SIMでは、自分好みに、自分に合ったプランを自由に選択できます。自分でプランを選ぶため、お得な理由を理解した上で利用できるのは、安心しますよね。
格安SIMは初めにプランを決めれば、「月々〇〇円」と定額で利用でき、そこに通話料などが加算されるだけなので、非常にシンプルです。契約途中でもプランは変更できますよ。
「通話する・しない」「インターネットを使う・使わない」など、あなたにとって必要なプランを選び、カスタマイズしてみましょう。
もう2年契約に悩まされない
「携帯を替えたい」「契約を解除したい」そう思ったとき、2年契約による違約金に悩まされたことはありませんか?
大手携帯会社では2年以内にプランを変えたり、解除したりすると違約金が発生します。また更新日も自動的に更新されてしまうため、タイミングを逃しがちです。
しかし格安SIMは、そもそも違約金がない場合が多いのです。契約期間があったとしても短いため、いつでも他のプランに乗り換えたり、契約解除したりできます。
気をつけよう!格安SIMのデメリット3つ
格安SIMには上述したメリットだけでなく、デメリットも存在します。あなたが失敗しないためにも、格安SIMのデメリットについてしっかりと把握しておきましょう。
ここからは、格安SIMのデメリットについて3つに分け、詳しく紹介していきます。
キャリアメールが使えない
キャリアメールとは、大手携帯会社で契約した際に必ず取得するメールアドレスのことを指します。具体的には「〜@softbank.ne.jp」などといったメールアドレスです。
このようなメールアドレスが必須だという方は、格安SIMを利用することができません。しかし今では、GmailやYahoo!メールなどが多く利用されています。
これらはフリーメールと呼ばれており、誰でも取得できるため、キャリアメールが使えないことは大きなデメリットにならないかもしれませんね。
LINEに一部制限がかかる
格安SIMの場合、年齢確認ができないためにLINEのID検索が利用できません。なぜ年齢確認できないのか簡潔に説明すると、格安SIMはLINEと友達ではないからです。
大手携帯会社は、トラブル防止のためLINEと提携しており、年齢確認を行えるようになっています。格安SIMはLINEと繋がっていないため年齢確認が行えず、ID検索も利用できないというわけなんですね。
しかし、LINEの友達追加はID検索だけではありません。お互いのQRコードを読み取ったり、お互いのスマホを近づけて振ったりすれば、友達追加できますよ。
実店舗がない
「顔を合わせて手厚いサポートを受けたい」という方にとっては、格安SIMを取り扱う実店舗がないこともデメリットと言えるでしょう。
格安SIMが安い理由でも述べたように、さまざまなコストを削減したことで、実店舗を設けていないケースがほとんど。しかし最近では、実店舗も増加傾向にあり、遠隔操作でサポートしてくれることもあります。
基本的にWeb上でのサポートが充実しているので、インターネットからいつでも気軽にサイトへ問い合わせられますよ。
SIMロックとは?解除はできる?
「SIMロック」とは、他の携帯会社のSIMカードは利用できず、あなたが契約した携帯会社のSIMカードしか利用できない状態です。
例えば、Softbankで購入したスマホに、auのSIMカードを入れて利用するといったことができません。
各携帯会社によってSIMロックの解除条件や方法は異なります。一般的には、約3,000円で解除が可能です。
SIMロックを解除すれば、あなたが利用したい携帯会社の選択肢が広がり、格安SIMのプランに乗り換えもできますよ。
SIMカードを差し替えるだけで、他機種でも利用可能?
結局どれが良いの?おすすめの格安SIM3選!
格安SIMについてのよくある疑問などに触れてきました。「結局、格安SIMはどれがおすすめなの?」というあなたへ、おすすめの格安SIMを紹介します。
以下の内容を参考に、どの格安SIMを選ぶか、自分に合うSIMカードはどれか、参考にしてみましょう。
UQモバイル
1つ目は、CMやクチコミで耳にすることも多い「UQモバイル」です。
人気の高いUQモバイルの格安SIMは、基本料金がそのままで、契約解除金が0円。他の格安携帯会社より、通信速度が速いことも特徴です。
またデータの繰り越しが可能なのも、魅力的ですね。インターネットをあまり使わず、データ使用量が余ってしまったという場合でも、残っているデータ使用量を翌月に利用できます。
BIGLOBEモバイル
2つ目は、格安SIMのみならず、モバイルWi-Fiなどの幅広いサービスを提供している「BIGLOBEモバイル」です。
BIGLOBEモバイルは顧客満足度も高い傾向にあり、なんといっても通信回線エリアが広いという特徴があります。またデータ使用量の繰り越しも可能です。
初回に限り最大6ヶ月、YouTubeを含む21種類ものサービスが無料で利用できます。
OCNモバイルONE
3つ目は、NTTコミュニケーションズが運営する「OCNモバイルONE」です。
電話やインターネットを使用しても、月々約770円から利用できる安さを誇っています。電話番号をそのまま使用できる強みを持っているため、「新しい電話番号を覚えられない」という方にはおすすめですよ。
「10分かけ放題」や「完全かけ放題」など、電話に関するオプションが充実しているのも特徴でしょう。電話をメインに使う方にとっては、利便性が高いといえます。
自分に合う格安SIMカードを選ぶことが大切!
おすすめの格安SIMを3選紹介してきましたが、「Y!mobile」や「IIJmio」、「mineo」など、その他にも格安SIMはたくさんあります。
ここからは、格安SIMを選ぶ際のポイントを解説します。ポイントを理解した上で、自分に合う格安SIMを探してみましょう。
スマホを利用する目的で選ぶ
そもそも格安SIMは「音声通話SIM」と「データ専用SIM」の2種類があります。これらの大きな違いは、音声通話を利用できる・できないという点です。
あなたが通話する頻度に合わせてプランを選べば、音声通話SIMがよりお得になるでしょう。
通話をしないのであれば、データ専用SIMがおすすめです。データ専用SIMは音声通話SIMより比較的安く、違約金も発生しないケースが多いため、お試し感覚で利用できますよ。
通信回線の種類で選ぶ
格安SIMは、大手携帯会社から回線を借りています。そのため同じ携帯会社同士なら、SIMロック解除などの手間がかかりません。
しかし異なる場合には、SIMロック解除が必要な可能性も高く、手間とお金がかかってしまいます。このことから、同じ携帯会社の格安SIMを選ぶほうが良いでしょう。
同じ携帯会社でもSIMロック解除が必要となるケースも考えられるので、その際は格安SIMを扱う各サイトへ、直接問い合わせてみてくださいね。
利用データ量で選ぶ
利用データ量は、月々の携帯代に大きく関与します。あなたが月にどれくらいのデータ量を利用しているのかは、利用明細などに記載されているので、併せて確認してみましょう。
いつもLINEやメールなど、文字だけのやり取りが多い方の場合、データ量はそれほど必要ありません。SNSやスマホアプリのゲームをする方は、それなりにデータ量が必要になってきます。
YouTubeやVOD(動画配信サービス)を利用して動画を視聴することが多い方は、大容量のデータ量を持っていたほうが安心ですよ。
格安SIMとは?乗り換えを検討してみよう!
格安SIMとは、大手携帯会社よりも安い料金で利用できるSIMカードのことです。安さの秘密は、回線を借りていたり、実店舗を設けていなかったり、自分好みにオプションを選べたりすることでした。
固定費として毎月出費する携帯代は、できる限り安く抑えたいものですよね。格安SIMにはメリットもデメリットもありますが、長い目で見るとかなりお得だといえるでしょう。
併せて紹介したおすすめ格安SIMや、格安SIMを選ぶ際のポイントなどを参考に、ぜひ格安SIMへの乗り換えを検討してみてください。