初めて犬を飼うことになった時、嬉しさと共にしっかりしつけをして、愛情を持って育てたい!と感じますよね。
でも「いつからしつけをすればいいんだろう」という疑問や、「思うようにいかない」という不安でたくさん悩みますよね。
この記事では初めて犬を飼う方へ、しつけのコツや時期、方法について同じ不安を持っていた経験者の話も交えて紹介していきます。ぜひ最後まで読み進めて下さい。
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子犬のしつけはいつから始めると効果的?
私の友人は3か月の子犬を家に迎えましたが、しつけに重点を置いていませんでした。噛み癖や吠え癖などで困る事が増え、迎えて半年経った頃「しっかりとしつけておけば良かった」と感じたそうです。
一般的にしつけは生まれて2か月~3か月の頃に行うと良いと言われています。
犬の3か月は人間で言うと幼稚園児くらいのイメージです。犬は3歳児の脳がある言われますし、しつけは早めに始めるのがベストだと分かりますよね。
ですが生後2~3か月を経過するまでは脳が未発達でしつけを理解できません。それまではしっかりと愛情を注ぐことに注力つつ、できることから始めていきましょう。
子犬のしつけをする時の4つのコツ
先ほど犬は3か月で人間の幼稚園児くらいです。と人間に例えました。なぜかというと人間も犬も同じだからです。また犬と人の関係は上下関係ではなく、親子関係に近いと考えられています。
嬉しいことをしてもらったらまたやろうと思い、嫌なことをされるともうしたくないと思うのです。また犬によって性格が全く違います。同じ犬種であっても異なってきます。
子犬のしつけをする時のコツは以下です。こちらを意識しながらしつけを行っていきましょう。
- 犬の性格を把握し、様子に合わせて進める
- しつけは短時間(1~3分)で行う
- 名前を呼んだ直後に怒らない
- 失敗しても厳しく怒らない
愛犬に教えるべき5つのしつけ
愛犬を家に迎えたら、まずは信頼関係の構築から始めます。しつけの基本はアイコンタクトです。しっかりと目を合わせ、より良い関係を築いていきましょう。
この記事では最低限必要なしつけとして、下記について1つずつ順番に解説していきます。
- 名前を覚える
- 興奮を抑える為の行動を覚える(おすわり、ふせ)
- 社会性を身につける(スキンシップ)
- 危険を回避する為の行動を覚える(まて、おいで)
- トイレトレーニング
①愛犬に最初に教えるべきしつけ 名前を覚えさせる
愛犬と信頼関係を築く上で大切なのが、飼い主や家族、愛犬自身の名前を覚えさせることです。
- 愛犬の方を見て、名前を1回はっきりと呼ぶ
- 褒める
①愛犬の方を見て、名前を1回はっきりと呼ぶ
何度も名前を呼んでしまうと紛らわしいので、1回、はっきりと呼びましょう。
ポイントは複数の呼び方ではなく、固定の名前の呼び方をして、家族全員が統一した呼び方をすることです。
②褒める
こっちを見る、寄ってくるなどのリアクションをとったら、褒めてあげましょう。愛犬としっかり目が合ったら成功です。
なかなか覚えてもらえない時は、名前に反応した時にご褒美をあげるのも手です。今後のしつけの為にも自分の名前に良いイメージを持ち続けてもらうことが大切です。
②おすわりやふせはいつから覚えさせる?
生後3か月を過ぎると犬は好奇心旺盛になり様々な物事を身につけようとしてくれます。はじめのうちはなかなか習得してもらえず不安になるかもしれませんが、長い目で見てしつけを続けていくことが大切です。
愛犬が身の回りの環境に慣れた頃から、「おすわり」や「ふせ」などの興奮を抑えるための行動を教え、体に触れられることにも慣らしていきます。ここからが本格的なしつけとも言えます。
「おすわり」や「ふせ」は知らない対象に対して吠える、勝手に遠くへ走るなど、問題行動の制止をする役割があります。
またスキンシップはとても大切です。信頼関係だけでなく、今後体のケアや病院での検査など体に触れられる機会は増えていきます。
③いつから社会性を身につけさせれば良いの?
スキンシップがとても大切だという話をしました。飼い主との信頼関係はもちろん、今後身につける社会性に大きく関わってくるからです。犬の社会性は以下のような場で身に付きます。
- 散歩や人の多い場所で、他の動物と触れ合う
- 病院や美容室で、家族以外の人と触れ合う
生後2か月~3か月は社会化期と呼ばれています。様々な刺激や場所に行き、こういった経験を1番慣らしやすい子犬の時期にさせましょう。
その後も社会化期が終わるわけではありませんが、ピークを過ぎてからでは警戒心や恐怖心、個性が強く出始める為、飼い主にとって不適切な問題行動が発達し始めてしまいます。
留守番ばかりさせたり、散歩の回数や時間が短い等、子犬の頃に隔離した生活をしていると成犬になってから様々なものを怖がるようになり、犬にもストレスがかかってしまいます。
④散歩デビューの前に教えておくと良いしつけは?
散歩デビューさせたいけど、その前にやっておくことはあるのでしょうか。外は危険もあるし不安ですよね。外へ散歩をする前に、「まて」「おいで」など危険を回避する為の行動を教えておくと良いですよ。
友人は愛犬との散歩中、子供に急に近づかれる事がありました。相手は好奇心で近づいていましたが、愛犬が臆病な性格だった為吠えて興奮し、落ち着かなくなってしまったそうです。
以来、子供=怖いものという印象がついてしまい、近づけなくなってしまいました。友人は危険を回避する為のしつけや、愛犬を落ち着かせる手段を増やしておけば良かったと話していました。
また散歩の後は足の裏が汚れます。その為足ふきを慣らしておくと良いでしょう。慣れるまではおやつを与えて気をそらす、友人は手に汚れを拭くものを置いた状態でお手をさせ、徐々に慣れさせたそうですよ。
⑤子犬のトイレトレーニングで大事なこと
子犬のトイレトレーニングは家に迎えたら飼い主が直面する課題ですが、なるべく早く覚えさせたいですよね。その為にまずは犬の排泄の習慣を理解しましょう。
子犬の場合、1日の排泄回数は10回前後と多く、我慢できる時間も短いです。
トイレの場所を認識する前に家のどこかでおしっこをしてしまうと、そこに残ったにおいに誘発されて、同じ場所に繰り返しおしっこをする事があります。それを考慮して以下の点に気を付けていきましょう。
- 失敗させない環境作り
- 子犬の排泄のタイミングを知る
失敗させない環境作り
子犬のトイレトレーニングは失敗させないようにする環境作りが大切です。飼い主が見ていない間も自由に排泄ができるようにケージの中にもトイレを作る必要があります。
犬はとてもきれい好きなので、自分の寝床でトイレをしたがりません。トイレと寝床を離して用意してあげましょう。
子犬の排泄のタイミングを知る
子犬のトイレのしつけで重要になるのが、どれだけトイレの時間を予測して対策できるかです。子犬の場合はある程度決まったタイミングで排泄します。
- ご飯や水を飲んだ後
- 運動後
- 起きた後
食事の後はトイレに連れていき排泄させるようにします。また、運動後など興奮した時に排泄しやすくなるので、遊んでいる時も何度かトイレに連れていきましょう。
また「地面の匂いを頻繁に嗅ぐ」「落ち着きがなくなる」という行動も排泄のタイミングを知るポイントになります。
うまくいかなくても焦る必要はありませんが、失敗が続くようならブリーダーやトレーナーに相談してみるといいかもしれません。
犬のしつけはいつから? 今すぐ!でも焦らず少しずつ
基本的な犬のしつけについてまとめてきましたが、愛犬の性格によってしつけの方法は全く変わってきます。
冒頭でも話しましたが、犬と人間は親子関係であると言われています。思うようにいかなくても、愛情を持って焦らずじっくりと愛犬に向き合ってあげてください。
愛犬と10年過ごす友人は大変なこともあったけど、犬を飼ったことで家族と話す時間が増え、またペットを持つ人と交流する機会にもなり、毎日が楽しいと話していました。
基本的なしつけと、信頼関係を築くことが出来れば、行動範囲や可能性が広がり、共に楽しい時間を共有していけるでしょう。