愛犬と暮らしていくにあたって、なくてはならないものが”しつけ”ですが、いつから始めればいいのかわからないという方が多いと思います。
犬は2年前後で大人になりますが、それまでのしつけで性格が変わると言われています。
この記事では、安心して子犬をしつけられるように、子犬の時期から行っておくべきしつけのタイミングや順番に加え、愛犬をしつけする上で注意したいことが理解できます。ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23329958)
子犬のしつけはいつから始める?
子犬のしつけは幼い頃(生後2〜3ヶ月)から始めるのが理想的とされています。
生後2~3ヶ月までの子犬はまだ脳が発達していないので、しつけをしても理解することができません。
ただ名前を呼んだり、トイレに誘導したりということであれば、迎えてすぐにでも問題ないので、少しずつ始めていきましょう。
詳細な時期は犬種や個性によっても変わってくるため、生後3ヶ月まではしっかりと愛情を注ぐことだけを意識して、気持ちを安定させながら慣れさせていくのも良いかもしれません。
しつけにおいて大切なこと
子犬の時期は色々なことを学ぶ時期であり、積極的に生活の環境や刺激に慣れさせることが重要です。
生後3週間〜12週間を過ぎると、恐怖心が芽生え、環境や刺激に慣れさせるのに時間がかかってしまいます。また、しつけがなされていなければ、物事の判断が付きづらく、乱暴な性格に育ってしまうかもしれません。
生後3週間〜12週間を目安に、前から始めるものと後から始めるものをしっかりと整理してしつけを行っていきましょう。
いつから何をしつけるかー子犬を迎えて間もないときー
まずは、以下の2つから始めましょう。色々覚えさせたくなりますが、少しずつ段階的に教えていくことをオススメします。
- 自分の名前を覚えさせる
- トイレ
自分の名前を覚えさせる
信頼関係を築く第一歩が、子犬自身に名前を覚えてもらうことです。方法は簡単で、意識的に固定の名前で呼び合う会話を続けるだけです。
ここで注意すべき点は、子犬の呼び方を1つに統一することです。
なかなか覚えてもらえない時は、きちんと名前に反応した際にご褒美をあげるのも手です。
トイレ
またトイレの場所や仕方についても、早い段階で教えておくようにしましょう。
こちらも方法は簡単で、トイレの環境を作ってあげて、そこで排泄することを覚えさせます。起床後や食事後など、トイレをするタイミングなども伺いながら連れて行ってあげてください。
トイレでおしっこができたら、褒めてあげましょう。また失敗して叱りつけると、おしっこを我慢したり隠れてしたりするようになることがあります。
いつから何をしつけるかー子犬が慣れてきたときー
子犬が環境に慣れてきたら次の3つのステップを行ってみましょう。
- 体を触る
- おすわり、ふせ
- ハウストレーニング
体を触る
今後、愛犬と共に生活を送る上で、あらゆるシーンで体を触る機会は増えていきます。
健康管理やお手入れ、診察の際に子犬の体に触れることが必要となるため、おとなしく体を触らせてくれるように練習しましょう。
嫌がるのであれば無理をせず、子犬がリラックスできるまで少しずつ取り組みましょうね。
おすわり、ふせ
おすわりやふせは、子犬が興奮したり、何かに吠えたり、勝手に遠くへ走るなど、問題行動を制止する役割があります。
また、おすわりやふせは、お手や待てなどの少し難易度の高いしつけの基本になります。
ハウストレーニング
「ハウス」は、犬にいてほしい場所を覚えさせるためのしつけで、「ここにいれば安全」と認識させるために必要です。
ハウスができるようになっていれば、地震などの災害時などでも、愛犬をおとなしく待機させることができます。
しつける時のポイント
しつけるときのポイントを4点あげていきます。これらに注意して子犬との距離をさらに近づけていきましょう。
- 愛情を持って接する
- しつけの時間を1〜3分にする
- 名前を呼んだ直後やトイレの後は怒らない
- 指示語は統一する
愛情を持って接する
しつけと聞くと厳しくしなければならない、と思われる方もいらっしゃいますが、最も大切なことは愛情を持つことです。
子犬も飼い主も、お互い初心者です。しつけができたらほめてあげるなど優しくして愛情を深めていきましょう。
しつけの時間を1〜3分にする
ついしつけに夢中になってしまい、しつけが長時間になることは避けましょう。
素人が長時間のしつけをすべきではありません。また1回のしつけが長いと、子犬にとって大きなストレスを与えます。
1〜3分という短い時間で、的確にしつけを行うことを心がけていきましょう。
名前を呼んだ直後やトイレの後は怒らない
子犬自身の名前を覚えてもらったり、トイレをしたりすることは、子犬に覚えてほしい基本です。
それらの直後に怒ると、名前を呼ばれることやトイレに行くことが嫌なものになってしまう可能性があり、基本ができなくなるかもしれません。
タイミングも見計らいながら、しつけを行うことを心がけていきましょう。
指示語は統一する
名前と同様に、「おすわり」や「待て」などの指示語は、統一することで子犬の混乱を防ぐことができます。
指示語を統一しないと、なかなか理解できず、しつけに時間がかかってしまうため、家族で話し合っておくと良いでしょう。
しつけがうまく出来ない時はどうする
しつけがうまくいかないのは、子犬の能力の問題だけでなく、飼い主の接し方に問題があるケースも考えられます。
うまくいかない場合は、しつけの見直しをしましょう。つい甘やかしすぎていたり、指示が統一されていなかったりすると、しつけがうまくいかない原因となるので、しっかりと自分の行動を振り返りましょう。
しつけは時間がかかりますが、愛犬のためを思い、粘り強くいることが大切です。
子犬の性格はいつからどのようなしつけをしたかが重要
子犬の性格は、生後4~13週間頃の社会化期に、どんなしつけをしたかで決まると言います。
正しくしつけて子犬の好奇心を伸ばしてあげると、明るく元気な犬に成長します。反対に、子犬を迎えてからしつけを怠ると、色々なものに怖がったり、警戒して吠えるようになってしまう可能性が高いです。
子犬の頃の社会化教育を行うためには、飼い主さんが将来、どのようなライフスタイルで犬と一緒に生活していきたいのか、しっかりとイメージを持つことが大切です。
犬のしつけはいつから?まとめ
愛犬と飼い主が穏やかに過ごしていくためには、しつけが必ず必要になってきます。
子犬のしつけは大変であり、時には厳しく、粘り強く行なっていく必要があります。ですが、あまり気を使いすぎるのもよくありません。飼い主であるあなたが辛いと、愛犬も悲しい思いをします。
毎日少しずつ教え、出来たこと一つ一つに喜びを感じながら、飼い主であるあなたと愛犬が一緒に成長し、楽しい日々を送っていきましょう。