MNPや解約で不要になったsimカードを処分したいものです。「勝手に捨てて良いのかな?」と思いがちですが、正しい処分方法があるのをご存知でしょうか。
そもそもsimカードの所有権は通信事業者にあります。事業者が定める対応方法で行っていくことが大切です。
- simカードの処分方法
- simカードに関わる様々なルール
当記事では不要なsimカードの処分方法を紹介。返却する場合のポイントを合わせて解説します。simカードの処分でお困りの方は確認しましょう。出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22940199
simカードはそのまま処分あるいは破棄してもいいの?
simカードは勝手に破棄してはいけません。事前に決められた方法で処分する必要があります。
原則、simカードの所有権は通信事業者です。解約時に返却を求められた場合には応じなければなりません。
大手キャリアは解約時に店舗へ来店してsimカードを返却します。実店舗での解約方法は以下の記事で詳しく解説。気になる方はチェックしましょう。
機種変更の手続きと同様です。店員が作業をしてくれますので、契約者が意識することはありませんが、格安simの場合には、返却や破棄作業があります。
事業者によって処分方法は異なりますので、契約時に確認しましょう。
事業者ごとのsimカード処分方法
simカードは事業者ごとに処分方法が異なります。事業者ごとの処分方法は以下のとおりです。
事業者 | 処分方法 |
UQモバイル | 自分で処分 |
ワイモバイル | 自分で処分 |
楽天モバイル | 返却 |
mineo | ・Aプラン/Sプラン→自分で処分 ・Dプラン→返却 |
IIJmio | 返却 |
イオンモバイル | 自分で処分 |
LINEモバイル | 返却 |
b-mobile | 自分で処分 |
NifMo | 返却 |
nuroモバイル | 返却 |
事業者によって返却の必要があったり、自分で処分できる場合もあるので、上記の表を参考に確認しましょう。
ドコモやauの場合には、店舗でsimカードの返却を進めます。解約や機種変更の際には店舗で行うため、スタッフがすべて行ってくれるため、ユーザーが気にする必要はありません。
自分でsimカードを処分する方法
事業者によってはsimカードを自分で処分しなければならないことがあります。処分する場合には正しい方法で行うのが大切です。処分方法は以下のとおり。
- ハサミで切れ目を入れる
- シュレッダーで細切れにする
- 粉々にしたものを別々のタイミングで捨てる
個人情報が含まれているsimカードです。情報漏洩しないためにも正しく処分しましょう。
ハサミで切れ目を入れる
一番シンプルな処分方法としてハサミを使った方法です。普通のハサミで構いませんので、simカードを細かく切ります。
細々と切ることで、データを参照することはできません。シンプルかつ確実な処分方法です。
シュレッダーで細切れにする
書類やカードを処分する際に使用するシュレッダーでかんたんに細かく切れます。シュレッダーはsimカードも切れますのでとても便利です。
ハサミで切った後に、シュレッダーをかけるのも良いでしょう。シュレッダーを使う際には、プラスチックで扱えるものが理想的です。
simカードは固い素材でできているので、プラスチックでも可能なもので細切りにしましょう。
別々な場所で、別のタイミングにて処分する
ハサミやシュレッダーで細切りにしたあとは、別々のゴミ箱に入れます。捨てる際には場所あるいは時間を分けて捨てると良いでしょう。
確実に情報漏洩を防ぐためにも、タイミングをずらして捨てるのがポイントです。
事業者への返送手順を解説!楽天モバイルを参考に紹介
事業会社に返却するときにどのような手順で行えば良いのでしょうか。ここでは楽天モバイルを参考に返却方法を紹介します。主な手順は以下のとおりです。
- 専用サイトで解約・MNP手続きをする
- 返却準備をする
- 発送する
上記の手順で進めると返却できます。安心して返却できるように解説しますので、今simカードの返却方法でお困りの方はぜひご覧ください。
①専用サイト(ページ)で解約・MNP手続きをする
楽天モバイルの場合には専用会員サイト「メンバーズステーション」から解約が可能です。専用サイトに「楽天モバイル解約申請」があるため、そこから申請を行いましょう。
解約や他社へのMNPをする場合には、専用ページから行えます。事業会社によっては電話での受付の場合もありますので確認しましょう。
MNPの場合には電話受付の場合があります。電話の場合にはカスタマーセンターに電話してMNPの旨を伝えましょう。
楽天モバイルの解約方法は以下で詳しく解説しています。気になる方はチェックしましょう。
②返送準備を進める
楽天モバイルの解約手続きを終えると、完了通知メールが届きます。受信BOXを見て完了手続きがきた場合には、simカードの返送準備を進めましょう。
返送準備を進める際には以下のものを準備します。もし家にない場合にはお近くのコンビニやスーパーで買いましょう。
- 普通用紙
- セロハンテープ
- 封筒
上記を準備できたら、スマホからsimカードを取り出します。取り出したsimカードを普通用紙に貼り付けます。
貼り付ける際にはセロハンテープで構いません。セロハンテープのほかに両面テープも良いでしょう。
simカードを貼り付けた普通用紙を封筒に入れます。ここまで発送準備は完了です。
③発送する
simカードを封筒に入れたら発送しましょう。宛先は公式サイトの返送方法に記載されています。不明な場合には電話で聞いてみましょう。
送料は契約書が負担します。切手は自分で購入して、事業者に発送しましょう。
以上はsimカードの返送方法です。まずは自分が契約している事業者が、返送が必要なのかを確認します。必要であれば当記事で紹介している返送方法で発送しましょう。
事業者にsimカードを返却する際のポイント
事業者にsimカードを返却する際のポイントは以下のとおりです。
- 普通郵便で返却可能
- 返却期限は1か月以内
- 送料は契約者負担
- simカード以外は同封しない
正しく返却するためにもポイントをしっかりおさえましょう。ここではそれぞれのポイントを解説します。
普通郵便で返却可能
simカードは普通郵便で返却可能です。切手を貼って、指定された宛先へ送りましょう。
特に決められた封筒やケースはありませんので、自前の封筒で問題ありません。
返却期限は1ヶ月以内
返却する場合には基本的に解約から1か月以内に行いましょう。タイミングとしてはsimカードの挿し替えのとき。挿し替えたあとにすぐに返送準備に取り掛かります。
そのまま放置していると、情報漏洩といったリスクが生じるため、すぐに発送するのがポイントです。
送料は契約者負担
simカードは原則、送料は契約者が負担します。着払いでは対応してくれませんので注意が必要です。
郵送の際には定型郵便で問題ありません。全国一律84円で郵送できます。100円以内で返送できるので、すぐに発送しましょう。
simカード以外は同封しない
封筒に入れるのはsimカードのみです。それ以外の不要なものは一切入れないようにしましょう。
送付状程度は問題ありませんが、不要な書類やものなどはNG。誤って送ってしまうと、事業者が処分されてしまう可能性があります。
封筒に入れる際には余計ないものが入っていないか確認しましょう。
古いsimカードは返却すべき?
MNPや解約時に不要となったsimカードは返却すべきなのか気になるところです。主な処分方法や考え方は以下になります。
- 古いsimカードは事業者に所有権がある
- 基本的には返却する
- 返却しなかったとしても罰則や請求はない
simカードの対応方法も含めてここでは解説します。気になる方は参考にしてみてください。
古いsimカードは事業者に所有権がある
解約されたsimカードは一見こちらに所有権があるように考えてしまいがちですが、本来は事業者の所有物です。許可なく内容を書き換えたり処分したりしてはいけません。
契約時に事業者からsimカードを貸出されます。使用中も全く同じで、解約後も事業者に所有権があることを認識しておくと良いでしょう。
端末に挿したからといって、所有権がこちらにあるわけではありません。
基本的には返却する
simカードは基本的には返却する義務があります。使い終わったsimカードは事業者に返却しましょう。
ただし、事業者によっては返却せずに自分で処理してください明記されていることもあり、その場合は処分が可能です。
ドコモやau、ソフトバンク、楽天モバイルは、店舗でMNPや解約手続きを行うので、その際に返却作業が行われます。こちらで特に意識することはありません。
格安simを利用しているユーザーはsimカードの処分方法を気にすると良いでしょう。
返却しなくても請求を求められることはない
simカードは基本的に返却義務があります。本来であれば返却しなければなりませんが、ユーザーが正しく認識しておらず、返却しなかった場合にはどうなるでしょうか。
事業会社によっては損害請求を記載されています。ただし、ユーザーが返却しないケースでも実際に賠償請求されることはないようです。情報漏洩といった社会的な問題にならない限りは対応しない可能性が高いでしょう。
simカードの返却が求められている場合には、可能な限り返却が望ましいといえます。
simカードを処分せずに放置するのは危険!
解約したあとのsimカードは返送あるいは自分で処分することになります。ところが、そのまま放置していた場合にはどうなるのでしょうか。以下のリスクが生じます。
- 自分や他人の電話番号が漏洩する
- 勝手に利用されて、高額請求される可能性もある
情報漏洩のリスクもあるので、ここでは放置した場合について詳しく解説します。
電話番号がバレる
simカードはさまざまなデータが記録されていますが、その中でも電話番号も保存されている可能性も。
また、自分の電話番号以外にも他人の番号もsimカードに記録されている場合があります。
放置して悪質な人に行き渡ると情報漏洩の危険も。simカードの保管はとても大切です。
勝手に利用されて、高額請求される可能性もある
解約前にsimカードを抜いて、正しく保管せずに他人に行き渡ると、simカードを利用される危険性があります。
少ないスマホで管理している場合には、simカードを利用される危険性はありませんが、複数台を利用されている方は要注意です。必ず使用しない場合には解約して、正しく処分しましょう。
仮にsimカードを紛失した場合には、事業者に問い合わせると代わりのものを送ってもらえます。
普通に使用していれば高額請求はあり得ませんが、リスクがあることは頭に入れておきましょう。
注意すべきは「MVNO」を解約した場合
マルチキャリア(MVNO)とは、格安simによってはドコモ、au、ソフトバンクそれぞれの回線と契約できることがあります。回線によっては返却する必要があり注意しましょう。
MVNOは以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はチェックしましょう。
注意点は回線によって処分方法が異なる点です。たとえばmineoの場合にはauやソフトバンク回線の場合には自分で処分します。ただし、ドコモ回線はsimカードを返却しなければなりません。
以上のように回線によって返送なのか、自分で処分するのか、対応が異なります。必ず公式サイトで方法を確認して正しく処分しましょう。
simカードの処分でよくある質問
simカードを処分する際には以下の疑問や不安があるかもしれません。
- simカードに保存された情報を初期化できる?
- simカードを取り出せずに困っている
- simカードを知り合いに譲っても大丈夫?
simカードをよくある質問をまとめました。気になる方はチェックしましょう。
SIMカードに保存された情報を初期化することはできますか?
simカードに入っている情報をユーザーが初期化することはできません。
simカードは所有権が事業者にあるため、解約後は返却するのか、自分で処分するのか確認しましょう。自分で処分する場合には、ハサミやシュレッターを使って細々にします。
物理的に壊すことがポイントです。データ参照されないように細かく切りましょう。
simカードを取り出せずに困っている
simカードを取り出せない場合には、小道具を使って取り出せるか確認してみましょう。
細かい部品になるので、スマホを傷つけずに行うのが大切です。もし不安であればメーカーに相談してみましょう。対応してくれるかもしれません。
simカードを知り合いに譲っても大丈夫?
simカードを知り合いや第三者に譲る行為は絶対にやめましょう。誤って使用して高額な請求が来てしまう可能性があります。
解約した場合には使用できないのでその心配はありませんが、解約前に譲るのは絶対NG。返却するか、自分で処分するようにしましょう。
まとめ:不要のsimカードは正しく処分しましょう
ここまでsimカードの処分について解説しました。解約後のsimカードは事業者によって対応が異なるため事前に確認しておくのがポイントです。安心して対応できるように当記事のポイントをおさらいしましょう。
- 解約後のsimカードは返却or自分で処分になる
- 返却は普通郵便で問題なし
- 自分で処分する際にはハサミやシュレッターを用いる
使わなくなったsimカードは原則、事業者に返却します。普通郵便で返送しましょう。ただし、事業者によっては自分で処分するように記載されていることもあります。公式サイトで確認しましょう。
処分する際には、ハサミやシュレッターで細かく切るのがポイント。切ったものはタイミングをずらして復元ができないように捨てましょう。